KawarabanYKTかわら版
YKTかわら版 第162号
Contents目次
年末のご挨拶
2011年8月の創刊以来、早くも13年が経過し、おかげさまで2024年最後の「かわら版 第162号」をお届けできる運びとなりました。
本年は、当社にとって創業100年目の節目の年でもありました。築地でドイツ工作機械の販売を開始して以来、第2次世界大戦中には機械輸入が途絶える中で、精密工具の製造を通じて事業を継続してきました。戦後、国際貿易が再開されると、欧米の優れた工作・産業機械の輸入し、高い水準の電子機器製造装置を輸出することで、ものづくりを支える機械専門商社として歩みを進めてまいりました。
時代の移り変わりとともに、新たな業界が次々と生まれる中、私たちに求められる役割も日々変化しています。これからも、ものづくりを支える機械専門商社として、時代の変化を見据えながら、マーケットに即した製品を世界中から発掘し、皆様にお届けいたします。
インターネプコン2025出展のお知らせ
会 期 : 2025年1月22日(水) ~ 24日(金) 10:00~17:00
場 所 : 東京ビッグサイト
小間番号 : E1-36
実装現場の部品入出庫をサポートするリールソリューションと、新型自動測定機「OGP SmartScope® E7」の出展を予定しております。
【出展機のご紹介】
■SMD自動倉庫:NESTS-SMD
実装現場の”部品入出庫・管理”を自動化
自動入出庫による外段取り作業の効率化と、湿度管理による品質・信頼性を確保します。
将来的なAGV連携を見据えた工場DX化、省スペース化の第一歩に最適です。
■SMDデジタルラック:POLARIS-SMD
入出庫工程のスキルレス化を実現するLEDナビゲートラック
機種切り替えの時間短縮、フリーロケーション入庫にて現場運用をスマートに改善します。
SMD自動倉庫と合わせて運用することで在庫システムの自動化を実現します。
■デジタルズーム型画像測定機:SmartScope® E7
汎用性と高スループットを両立したエントリーレベル画像測定機
高解像度カメラによるデジタルズームで倍率変更時間を圧縮。自動測定時間の短縮に大きく貢献。異形基板の寸法測定や実装機の補正値算出に効果を発揮します。
2024年度こぼれ話TOP3
今月号の「かわら版」では、年末恒例となりつつある、今年一年で反響の大きかった記事を集めてみました。一年を振り返りつつ、皆様が良いお年を迎えられることを心よりお祈り申し上げます。また、来年がヘビー級の“巳(み)”のり多い一年となりますよう、併せてお祈り申し上げます。
1. ~わんこビール~
ドイツの取引先の方と一緒にケルンに行った時のことです。古くから続くドイツレストランに入り、名物の0.2リットルの小グラスビールを頼みました。ビールを飲み干し、会話をしていると、注文をしていないにもかかわらず、給仕の方が勝手におかわりのビールをテーブルに置いていきました。別のテーブルのビールではと思いましたが、どうやら、独特なわんこそばのような仕組みがあるようです。もうこれ以上飲めないというときは、ビールグラスの上にコースターを置くのがマナーのようです。ケルシュビール(Koelsch bier)として知られ、ケルン中央駅周辺に点在する老舗のドイツレストランで楽しめます。おかわりのビールのグラスを置いた分だけ、コースターに線が引かれます。ケルンの大聖堂を訪れるついでに、地元のケルシュビールを楽しむのも良いですが、おかわりはほどほどに。
2. ~ドイツで人目を引く方法~
南ドイツへ出張に行きました。南と言っても緯度は稚内より北にあり、朝晩は肌寒く、日中でも日陰は涼しい印象があります。ここ数年でドイツも猛暑の夏を経験し、少しずつホテルにもエアコンが備え付けられるようになってきました。
到着日当日は土曜日だったので、街を散策しました。日中は日差しが強く、汗が出てきました。気温は30℃を上回りますが、日傘をさしている人を一人も見かけなかったことに違和感を覚えました。
ドイツの方に聞いたところ、ドイツの冬は寒く、太陽の日照時間が少ないため、太陽が顔を見せると、できるだけ日光を浴びたいようです。ドイツでは日傘の習慣がないので、人目を引きたければ、日傘をさすといいよと教えてくれました。
天気が良い日にカフェやレストランに入ると、店内が閑散としていても、テラス席が満席になることがあります。その日はドイツの方と食事をしましたが、私は後から店に入りました。ドイツの方は、案の定テラス席に座っていました。食事を終えて席を離れると、すぐに隣にいたカップルが私たちの席に移動してきました。彼らがいた席にはパラソルがなく、さすがに暑く、日差しを避けたかったようです。太陽を待ちわびていても、「過ぎたるは猶及ばざるが如し」で、やはり暑すぎるのは嫌なようです。
3. ~ ポテトもいかが? ~
ずい分昔のことですが、アメリカ出張にいきました。日本でも馴染み深いハンバーガーチェーンに足を運んだ時のことです。日本でもよく食べるハンバーガーをチョイスし、ついでにポテトとドリングが付いたセットメニューを注文しようと思いました。レジにいた女性店員にハンバーガーを頼むと、彼女は真顔で “Single?(独身ですか?)”と尋ねてきました。
日本ではファーストフードでこんな質問を受けることはまずありません。しかし、ここはアメリカ。文化も習慣もやはり違うのだと認識しました。
私のことを気にかけてくれた女性には申し訳ないと思いましたが、妻がいるので、”No, I have a wife.”と回答をしたところ、その瞬間、彼女は笑い出し、周りにいた人たちも笑いに包まれました。Singleは「独身」ではなく「単品」の意味と知ったのは後のことでした。