KawarabanYKTかわら版
YKTかわら版 第160号
Contents目次
いよいよ来月開催!~JIMTOF2024出展機特集~
今月は、JIMTOF直前特集号として、出展機とセミナーの情報をお届けします。
11月5日(火)から11月10日(日)の6日間、東京ビッグサイトにて「日本国際工作機械見本市(JIMTOF)」が開催されます。
今年で創業100年を迎える当社は、これまで工作機械と測定機を別々に出展していたブースを統合し、過去最大規模の60小間でJIMTOF2024に参加いたします。グローバルマーケットを牽引する製品や、普段目にすることのできない商品に出会える貴重な機会となります。
また、11月7日(木)の11時より会議棟6Fの607会議室で最新加工技術の紹介を行う出展社セミナー(参加費無料)を予定しております。皆様のご来場を心よりお待ちしております。
【ブース番号:東2ホールE2008】
*今回は東7ホール(測定機器)への出展はございませんので、ご注意ください。
■セミナー情報
【日 時】11月7日(木) 11:00~12:00
【場 所】会議棟6F 607会議室
【タイトル】 ユーザック社パワー半導体SiCインゴットの高能率成形加工技術とペムテック社超硬・難削材の高速電解加工技術
【詳細内容】 ユーザック(米)のSiCインゴットの高効率成形技術とペムテック(仏)の超硬・難削材に適した高速電解加工技術を紹介します。どちらも既存の製造プロセスに革新的な変化をもたらす技術として注目されています。
ただいま事前申込受付中です。事前にお申込みいただいた方には、弊社ブースで使用できるドリンク券をプレゼントいたします。下記より、件名に「JIMTOFセミナー申込」と記載し、本文に貴社名と参加者名をご記入のうえ、送信ください。当日の飛び込み参加も可能です。
■ロロマティック 小径・長尺工具研削盤 GrindSmart 660XW
~段研削と刃付け工程を1台に集約した超高能率研削~
研削径0.1~12.7mm、全長150mmに対応し、6セットの砥石・ノズルチェンジャを内蔵。標準工具や小径ロングドリルにも対応し、クラス最小の所要床面積を実現します。
■ロロマティック 小・中径工具研削盤 GrindSmart 630XW
~「6軸制御」と砥石チェンジャがもたらす高い柔軟性~
研削径0.1~20mm、6セットの砥石・ノズルチェンジャを内蔵。所要床面積を抑えながらも、多種多様な工具に対応し、長時間の連続無人運転が可能です。
■ロロマティック ダイヤモンド工具レーザ加工機 LaserSmart 510
~多様なダイヤモンド工具の全加工に応えるスタンダード機~
径0.5~85mm、最長120mmの各種ダイヤモンド工具に対応。輪郭形状加工、チップブレーカ加工、ダイヤモンド皮膜除去加工の多様な工具をワンクランプ全加工します。
■ロロマティック 段研削盤 ShapeSmart NP50
~精密工具ブランクから異形状パンチまで網羅する最強ツール~
研削径0.025~25mm、最大研削長350mm。径に対し長い高アスペクト比の工具ブランク、パンチピンの加工を得意とし、優れた同芯度と振れ精度を実現します。
■オージーピー 超広視野マルチセンサ三次元測定機 Fusion400
~クラス最大の視野で高速測定~
【本邦初公開機種】70mm×70mm(最低倍率時)の驚異的に広い視野を有し、他の測定機の追随を許さない185mmの長い作動距離、そして75mm(最低倍率時)もの被写界深度を有する驚異の最新モデルです。タッチプローブ、TeleStar Plus TTLレーザ搭載のマルチセンサ仕様です。
■オージーピー マルチセンサ三次元測定機 SmartScope M7
~検査現場の最適解となるマルチセンサ三次元測定機~
【本邦初公開機種】次期主力機となるMシリーズ、M7(エムセブン)を本邦初公開です。20メガピクセルの超高解像度カメラを搭載し、光学ズームでなくデジタルズームを採用した最新モデルです。
■オージーピー デジタルズーム型画像測定機 SmartScope E7
~新世代の画像測定を実現する エントリーレベル機~
既存機と機体ベースを共通化することで、位置決め精度を維持したままコストダウンに成功したエントリーモデルです。光学ズームでなくデジタルズームを採用。6メガピクセルの高解像度カラーカメラを搭載しています。
■オージーピー マルチセンサ三次元測定機 SmartScope Vantage300
~テレセントリックズームレンズ搭載の最上位モデル~
自社開発の10:1テレセントリックズームレンズを搭載し、全ての照明にLEDを採用、スマートリングライトも標準装備しています。高精度・高追従性を兼ね備えたTeleStar Plus TTLレーザを搭載しています。
■オージーピー ワイドエリアマルチセンサ三次元測定機 SmartScope SP463
~広い視野と長い作動距離のマルチセンサ三次元測定機~
自動倍率補正機能を有する光学ズームと、5メガピクセル高解像度カメラによるデジタルズームを搭載。視野面積が広く、焦点距離の長いモデルです。スキャニングプローブと高精度・高追従性を兼ね備えたTeleStar Plus TTLレーザを搭載しています。
■オージーピー 3Dラインレーザスキャナ ShapeGrabber ai620
~製品検査を高速化する高精度・自動3Dスキャナ~
測定機に高精度ブルーレーザースキャナを取り付け、設計データとの比較、最終製品の検査など、様々な用途に応えます。射出成型品、タービンなどの鋳造品、3Dプリンタ製品、プレス品、人工膝関節など自由形状の多い製品の計測に適しています。
■ビュー 高速・高精度 全自動測定システム Pinnacle250
~高精度・高速処理を実現するリニアモータ駆動全自動測定機~
リニアモータ駆動によりバックラッシュを無くし、高速・高精度で再現性の高い測定が可能です。
■コテム 幾何公差判定ソフトウェア KOTEM SmartProfile
~製造業に変革をもたらす製造工程管理ソリューション~
3Dモデルをインポートし、幾何公差(GD&T)判定をするソフトウェアです。様々な測定機によって取得された点群データをCADモデル上に割り当て、幾何公差判定します。
■ペムテック 省スペース精密電解加工機 PEM3.1 SX
~切削・放電が苦手な加工に「精密電解加工」という選択~
【本邦初公開機種】高硬度材、難削材の加工に絶大な効果を発揮する精密電解加工機です。バリなし・結晶構造変化なし、後処理不要の精密加工を叶えます。電極消耗がないため、ミーリング、ブローチ、放電加工からの置き換えで工具コストを大幅に抑えます。製造工程の革新的なリードタイム短縮と効率化を図ります。
■インデックス タレット型複合加工機 C200
~平面プレート型キネマティックスライドが実現する圧倒的な加工時間の短縮~
【本邦初公開機種】複雑部品の高速加工を追求したタレット式複合加工機です。刃物台の軸を重ねずに、XとZの2軸を平面のプレート型キネマティックスライドに集約。タレットヘッドとスライド間距離を抑え、コンパクトな空間に3軸動作を実現し、動的性能を高めました。高出力の両主軸、そして卓越した同時加工能力がサイクルタイムを驚異的に短縮します。
■クルボアジェ 時計・装飾品汎用仕上げ装置 C5100
~多彩なツールと治具で装飾部品を上質に仕上げ研磨~
【本邦初公開機種】スイスの高級時計やハイジュエリーブランドの宝飾品など、輝きを放つさまざまな装飾部品を仕上げるベストセラー、クルボアジェの汎用・自動研磨機です。多彩なツールと治具で、複雑な研磨にも高品質で応えます。
■ワイラー 精密デジタル水準器 BlueLEVEL
~定盤・機械精度評価に貢献するデータ通信機能付き精密デジタル水準器~
感度1μm/m、測定範囲±20mm/mのデジタル水準器。手書き・手入力不要のワイヤレスデータ通信で、定盤の平面度、精密ステージの真直度測定等の用途に応えます。
■ワイラー データ転送機能付き角形デジタル水準器 Clinotronic S
~作業性を追求したコンパクト設計の多機能付き角形モデル~
感度5秒、測定範囲±45度、データ通信可能なハイエンドモデルの角形デジタル水準器。スマホ・タブレットへの測定値表示や、角度データのPCへの保存が可能です。
■ワイラー 角形デジタル水準器 Clinotronic PLUS
~簡易測定向きコストパフォーマンスモデル~
感度5秒、測定範囲±45/60度のコンパクトな角形デジタル水準器は、データ通信機能がないスタンドアローンモデルで、最大4面を利用した測定に対応しています。
製品情報はこちら
■マンカン 切削工具画像測定顕微鏡 ATM-888
~切削工具の現場測定に最適、作業性と信頼性を追求した高コストパフォーマンスモデル~
【本邦初公開機種】現場での作業性に優れた汎用顕微鏡でありながら、校正済みスケールにより信頼性の高い測定データを確保します。高精細画像による外周と底刃の測定用4Kモニター、測定データ管理用のデュアルモニターを採用し、画面クリックによる直感的かつ簡単な操作が可能です。
パナソニックコネクト 実装MESソフトウェア PanaCIM-EE Gen2のご紹介
今回は、パナソニックコネクトの実装MESソフトウェア PanaCIMの機能の一部をご紹介します。
MESとは、Manufacturing Execution Systemの略称で、日本語では製造実行システムと呼ばれます。コンピュータ管理による製造工程の把握や管理、作業者への指示や支援を行うシステムです。製造工程管理のデジタル化は、生産パフォーマンスの最適化、効率化、市場投入期間の改善に繋がり、市場の変化や破壊的イノベーションにも柔軟に対応できるようになります。
PanaCIMはフロアの一元管理によって製品の品質向上、生産性向上、コスト削減を可能にします。
- 材料照合
生産のセットアップ・機種切り替え・スプライシング・部品切れの場合に実施する、材料・部品セット作業時に、材料・部品情報と生産プログラム等を照合することで、材料・部品の誤セット防止を支援する機能です。 - 材料管理
生産エリアや準備エリアにおける部品とフィーダーの在庫数量や所在管理を支援する機能です。生産計画をもとに、部品の引き当てとピッキングをサポートします。湿度管理機能では、湿度管理部品に対して使用期限管理を行います。 - トレーサビリティ
実装時に設備あるいはコンベヤ上のバーコードリーダーから読み取った基板情報と、設備の生産実績や材料・部品情報等を組み合わせて、生産基板の履歴情報を管理し、品質管理や市場対応を支援する機能です。
PanaCIMはお客様の設備運用状況に合わせ、必要な機能を個別に導入いただけます。各機能につきましては、下記URLよりカタログをご覧ください。
タイ・バンコクで開催される金属加工見本市METALEXに出展
METALEX 2024
展示会名 : METALEX 2024
期 間 : 2024年11月20日(水)~23日(土)
会 場 :BITECバンコク
東南アジアでの事業展開を図るため、タイ・バンコクで開催されるMETALEX BANGKOK に今年もYKT Thailandが出展します。スイス製プラティットコーティング炉、アメリカ製万能投影機、卓上型再研磨機と切削工具用顕微鏡、ろ過装置、増速スピンドルを展示します。日本人スタッフもおりますのでご来場の際はお気軽にお立ち寄りください。
◇YKT Thailand 小間番号: BG31
■プラティット スイス PVDコーティング炉
PLATITのコーティング炉は、特許取得済み回転円筒カソードの採用により、純金属材料を利用したプログラムによる組成比制御が可能です。インハウスコーティング用の前処理から除膜までのターンキーを紹介しています。除膜は、超硬工具のAlCrNにも対応する高い技術力を持っています。
■スズキプレシオン 日本 CNC自動旋盤用4倍速回転工具「アイビー・スピンドル」
切削加工業者が開発した「アイビー・スピンドル」は取付工事、発信機など一切不要です。CNC自動旋盤のギヤ伝達を利用する為、標準搭載の回転工具と入れ替えるだけで回転数が4倍になります (最高回転数:40,000min-1まで対応) 。シチズンマシナリー(株)、スター精密(株)、(株)ツガミのCNC自動旋盤の正規オプション製品です。
■CCP/OGP アメリカ 万能横型投影機
切削工具の現場で根強く支持され、一般的な投影機より、スクリーンが大きく小径工具も鮮明表示できると高い評価を得ています。ステージは手動ノブ、またはジョイスティックによるモータ駆動操作可能です。 透過(輪郭)照明、落射照明、リング照明の光源に真直性の高いLEDを採用しています。
■ダレックス アメリカ ドリル再研磨機
日本の厳しい再研磨の公差に応える品質を維持し、ドリル再研磨時間をさらに短縮します。作業者の経験を問わず誰でも簡単に扱えるため、社内での再研磨に威力を発揮します。
■ピージーインスペクション アメリカ 切削工具画像測定顕微鏡
作業性に優れる汎用顕微鏡でありながら、信頼性の高い測定データを確保する切削工具画像測定顕微鏡。大手切削工具メーカーの製造ラインで標準測定機として多く採用されています。
■スフィリデュア スイス ピンゲージ
保証精度 0.3μmのピンゲージです。ばね式ゲージの所定の形状精度を達成するために、超微粒子の超硬を採用しており、 通常 30 秒以上かかるピンゲージの測定を数秒で終わらすことが可能です。ばねを採用することで、結果は均一となり、穴の大まかな形状も認識できます。
■フィルプラス 日本 工作機械窓用保護フィルム「窓クリンフィルム」
工作機械での加工時に切削液などが透明窓に飛散することにより、視認性が悪化しますが、窓クリンフィルムを貼ることにより視認性を大幅に改善することができます。
■城北化学工業 日本 気化性防錆剤VCI
「LAN RAM」は撥水・撥油機能を有し通気性に富む特殊加工紙でパックした新しいタイプの気化性防錆材です。手軽に使えるミニパック型で、防錆油の塗布やその後の洗浄の工程は不要、密閉容器・包装・梱包内に投入して使用します。今回も防錆サンプルと合わせて出展します。
YKTの歴史
~第一回のJIMTOFから今回も出展継続~
JIMTOFの前身は1954年に工業製品全般を展示する日本国際見本市でした。当初は大阪と東京で毎年交互に開催されましたが、1962年からは、2年に一度開催される日本国際工作機械見本市(JIMTOF)に姿を変えました。コロナ禍でのオンライン展示を除き、当社は1954年の日本国際見本市からこれまで出展を継続しています。JIMTOFにお越しの際は、ぜひ当社ブースにお立ち寄りいただき、受付にて「かわら版見ています」とお声がけください。ささやかな感謝の気持ちをお渡しできれば幸いです。ただし、数に限りがあり、なくなり次第終了となりますますのでご了承ください。
こぼれ話~高層ビルと特殊工具ブランク~
ある朝、PCの電源を入れると、タスクバーに表示される検索ボックスのハイライトが目に留まりました。この機能は邪魔だと感じて消してしまう人も多いかもしれませんが、毎日変わるハイライトにはその日に関連する情報が表示されるので、私にとってはちょっとした楽しみになっています。
その日のハイライトに表示されていたのは、特徴的な形をした棒でした。見覚えのある形状だったので、これは特殊工具ブランクだとすぐにピンときました。
「おっ…今日は切削工具の日かな? ロロマティックの段研削盤NPシリーズのサンプルにそっくり!」と思いました。
しかし、残念ながら違いました。切削工具ではなく、答えは「世界でもっとも高いビル」でした。特殊工具のブランクとはフォルムが似ているものの、全く別のものでした。そういえば、高層ビルは特徴的な形が多いですね。
ちなみに、日本で最も高いビルは「麻布台ヒルズ森JPタワー」で、高さは325メートルです。一方、世界で最も高いビルはドバイにある「ブルジュ・ハリファ」で、828メートルと約2.5倍の高さです。一度はお目にかかりたいと思っていますが、なかなかドバイに行く機会はありません。
わざわざドバイに行かなくても、東京でブルジュ・ハリファに勝る高層ビルを見ることができる日が来るかもしれません。東京湾にはブルジュ・ハリファの2倍となる高さ1700メートルのビルが建設される予定だとか。ただし、こちらは少し先の20年後の話ですので、その姿を見るためには健康に配慮する必要がありそうです。