Kawaraban

YKT かわら版

YKTかわら版 第158号

Contents

ロロマティック段研削盤ShapeSmart NP50の事例紹介

非円筒加工が可能な段研削盤ShapeSmart NP50は、研削径0.025~25mm、最大研削長350mmと、径に対し高アスペクト比の長尺工具ブランクや異形状パンチピンの加工を得意としています。
今日ご紹介する加工事例は、特許研削工法「スマートパンチ」で加工した段付きのパンチピンです。一見円筒形状に見えますが、拡大すると三角形に研削されているのがわかります。φ6mmのブランクから0.25mmのステップまで一度のセットアップで仕上げています。

製品情報はこちら

ワイラー精密デジタル水準器によるロータリーテーブルガイド面測定のご紹介

定盤・機械精度用評価ソフトウェアwylerSPECを利用すると、定盤の平面度だけでなく、ロータリーテーブルのガイド面の平面度を測定できます。

精密デジタル水準器BlueLEVELをガイド面に置いて、リモコンのボタンを押して測定データをBluetoothでPCへ出力することで平面度を評価できます。手書き、手入力不要の測定データ管理が可能です。


ロータリーテーブルベースの平面度の測定結果例

製品情報はこちら

JIMTOF2024出展機紹介~ロロマティック砥石チェンジャ搭載 工具研削盤GrindSmart 660XW~

JIMTOF2024では、小径・長尺工具研削盤GrindSmart 660XW の展示を予定しています。工具ローダ・砥石チェンジャ内蔵で幅1.5m、奥行1.8mのクラス最小所要床面積。コンパクトな機械動作が精度を安定させ、サイクルタイムを短縮します。リニアモータとダイレクトドライブモータを採用することでバックラッシュや振動を生む減速機構がなく、形状精度と研削面に優れています。ロロマティックが培った小径工具の加工技術を集積し、小径ロングドリルに加え、ボール、スクエア、ラジアス、テーパの各種エンドミルの高精度加工にも応えます。

コーナーR付き、チップブレーカ有り、超硬エンドミル5枚刃 12mm

超硬ロングネックボールエンドミル、1mm、R形状精度2μm以下、ネック加工含む

さらに、段研削機能を内蔵する超高能率工具研削盤です。複数の機械で加工していた工程を集約することで、工程間に発生する手間や時間が一切省かれ、生産性が格段に向上します。

■振れを抑えた高速C軸回転による段研削加工
ワークヘッドにCNC直動軸が搭載され、砥石の下に工具をサポートするガイドを位置させ、ガイド基準で工具を押し出すことで振れを抑制した段研削が実現しました。C軸の回転数は、3,000min-1であり、優れた研削能力を持ち合せています。

■段研削・刃付け・首逃げをワンクランプ全加工
エンドミルの場合、必要となる多工程を1工程に集約することで、工程ごとの精度管理、工具管理、仕掛在庫、作業員が不要となり、リードタイムが95%短縮されます。下図は、首逃げタイプエンドミルを3工程で加工した場合(上段)とGrindSmart660XWで加工した場合(下段)の機械の稼働時間(緑枠)と非生産時間(赤枠)の比較です。

■幅1.5m、奥行き1.8mのフットプリントに機能を凝縮
クラス最小所要床面積に1,360本の大容量の工具が搭載可能です。6セットの高速砥石チェンジャとローダ用ロボットも収納した省スペース設計となっており、業界最高峰の面積生産性を誇ります。一般的な同サイズの研削径範囲を持つ工具研削盤と比較し15~30%コンパクトになっており、ユーザの限られた工場スペースの面積生産性を向上します。

機内の工具搭載パレット、ローダ用ロボット、砥石チェンジャ

記事はこちら
製品情報はこちら

JIMTOF2024出展機紹介~ビュー高速高精度全自動測定機の動画紹介~

JIMTOF2024に出展予定のビュー高速高精度全自動測定機の測定動画を紹介します。

動画の後半部分で紹介されるノンストップ測定機能「CiC™(Continuous Image Capture)」による驚異的な測定スピードにご注目ください。

JIMTOF2024では250mm x 150mm x 100mm(XYZ)ストロークのPinnacle250を展示予定です。
ぜひ会場で実機の測定スピードをご確認ください。

動画はこちら

製品情報はこちら

パナソニックコネクトから自動化、省人化のカギ『ASF』のご紹介

今回はオートセッティングフィーダー(以下:ASF)のご紹介です。

実装現場において、永遠の課題であるスプライシング作業。
作業者個人の技能によるバラつきが大きく、時として設備エラーを引き起こす場合も…。
最新式のASFでは、従来と比べ更に多くのテープ幅でスプライシング作業の自動化が可能になりました。

 

Autonomous Factoryとは、あらゆる状況に即応し、自律的に進化し続ける工場の事です。計画立案から、リソース分配、生産実行まで最低限の人手によって遂行します。今回は、そんな自律進化する工場づくりに便利な製品・オプションをご紹介いたします。

  1. 自動ローディング
    ASFでは次テープの自動ローディングが可能で、従来のITFに比べ、スプライシング作業1回当たり約60秒もの時間を短縮できます。
    1本目の残数に関わらず、2本目のテープをセットすることが可能な為、部品切れ直前を待ってのスプライシングが必要なくなり、作業者の時間的ロスの軽減に貢献します。
  2. 対応テープ幅
    ASFは紙・エンボスの両テープタイプに対応しており、テープ幅は8mmから104mmまでご使用いただけます。
    従来に比べ対応可能なテープ幅が広がった為、臨機応変且つ、ライン丸ごとの自動ローディングが可能となりました。
  3. 対応機種
    ASFは専用台車によりNPMシリーズ、Gシリーズ、Xシリーズでご使用いただけます。
    以前よりパナソニック コネクト社製実装機をご使用いただいているお客様も、設備工事不要でご導入いただけます。

作業者スキルに依存しない、新しいASFをご紹介しました。
詳細は弊社までお気軽にお問い合わせください。

メール問い合わせはこちら

ドイツ シュトゥットガルト市で金属加工見本市AMBに出展

展示会名 : AMB見本市
期間 : 2024年9月10日(火)~14日(土)
場所 :ドイツ シュトゥットガルト市

当社は西と東の架け橋となるべく、欧米から日本へ数多くの機械を輸入、販売して参りました。近年は産業のグローバル化をさらに推し進めるため、日本を中心としたアジアの製品を欧州に紹介する事業を展開しています。 その一環として、ドイツ・シュトゥットガルトで2年に1度開催されるAMB見本市に2012年より参加し、商品の拡販に努めております。当社が総代理店を務める機械メーカーも出展しますので、以下、合わせてご紹介します。

ホール 小間番号 メーカー名 機械分類
1 1A89 YKT EUROPE 切削工具、旋盤用増速スピンドル、機械窓用保護フィルム、砥石、マグネットチャック
1 1I54 Schaublin 振れ調整機能付きチャック及びコレット
3 3D90 KOHN マシンバイス
4 4C30 INDEX TRAUB 多軸・複合加工機
5 5D01 Degen 高速ホーニング盤
5 5B48 Walther Trowal 高能率バレル研磨機
5 5B41 Rollomatic 段研削盤、工具研削盤
7 7D55 PEMTec 精密電解加工機
9 9C65 Riello ロータリートランスファーマシン
10 10B81 Kellenberger ポリゴン対応複合円筒研削盤

 

■YKT EUROPE 小間番号:ホール1_1A89

出展製品情報:
●西研 深穴加工用超硬工具「クレアボーラー」
深穴加工用超硬工具。従来のステッピング動作では、切り屑の噛みこみなどにより工具折損、穴曲がり、精度不良の不安要素があります。クレアボーラーは特許取得の形状により、外部給油での20D(L/D)ノンステップ深穴加工を実現します。

 

●スズキプレシオン CNC自動旋盤用4倍速回転工具「アイビー・スピンドル」
切削加工業者が開発した「アイビー・スピンドル」は取付工事、発信機など一切不要です。CNC自動旋盤のギヤ伝達を利用するので、標準搭載の回転工具を「アイビー・スピンドル」に入れ替えるだけで回転数が4倍になります。 (最高回転数:40,000min-1まで対応) 「アイビー・スピンドル」はシチズンマシナリー株式会社、スター精密株式会社、株式会社ツガミ製のCNC自動旋盤 の正規オプション製品です。

 

●フィルプラス 工作機械窓用保護フィルム「窓クリンフィルム」
工作機械での加工時に切削液などが透明窓に飛散することにより、視認性が悪化しますが、窓クリンフィルムを貼ることにより視認性を大幅に改善することができます。

 

●日本特殊研砥 FBB砥石ほか
FBB砥石は、優れた弾性効果により、高い加工能力と精密仕上げ加工を兼ね備え、非鉄金属、非金属の研磨の用途で活躍しています。

 

●栄工舎 超硬樹脂用リーマ「CSOER-Re」ほか
世界初の樹脂加工専用のリーマです。3穴のオイルホールを備え、貫通穴、止まり穴でも切削時に生じる熱の発生を抑制し、切粉の排出性も良く、独自の刃形状、大きなギャッシュ面により良好な切削性を得られます。MCナイロン、アクリル、PPS、ジュラコン、PEEK、塩ビ、ベークライト等のワークに対応します。

 

●小笠原プレシジョンラボラトリー ホブカッターほか
ホブカッターの他、マスターギヤ、ピニオンカッター、スカイビングカッターを製作しており、完全自社開発のCNCホブ研磨機により仕上げられた自社精度等級AAA級のホブは、歯研磨並みの高精度での歯切りを実現します。

 

●サンアイ精機 エアー式マグネットチャック 「SWL-H190」ほか
独自のL字型デザインのマグネットチャックは電気等の配線なしで、数秒でワークをクランプする事が可能。ワイヤ放電加工に最適です。

 

ヨーロッパ進出をご検討の皆様はこちら
会社紹介ページはこちら

 

■SCHAUBLIN 高精度コレット・振れ調整機能付きチャック/小間番号: ホール1_1I54
従来のSRSチャックやコレットに加え、コレットの自動交換に対応した新しいチャックSPR25を出展します。

高精度コレットの製品情報はこちら

SRS 振れ調整機能付きチャック製品情報はこちら

■Kohn Spannwerkzeuge  マシンバイス/小間番号: ホール3_3D90
十字に配置された2つのスピンドルにより、簡単な芯出し且つ上下左右からの確実なクランプが可能な直交2軸バイスVZAをはじめ、多種多様なマシンバイスを展示します。

製品情報はこちら

 

■INDEX 多軸・複合加工機/小間番号: ホール4_4C30
多軸自動盤MS24-8やATC型複合加工機GシリーズのG320とG200.3をはじめとした新機種に加え、タレット型複合加工機C200、主軸移動型複合加工機トラウプのTNL32やTNL12を展示します。インデックス・トラウプ機は難削材複雑部品の高速加工の要望に応えます。

INDEX 多軸・複合加工機の製品情報はこちら

TRAUB 主軸移動型複合加工機の製品情報はこちら

 

■DEGEN 高速ホーニング盤/小間番号: ホール5_5D01
通常ホーニングはいくつものツールを経て加工されますが、デーゲン社製高速ホーニングは粗、中仕上げ、仕上げといった工程ごとの異なるホーニングツールは不要です。ワーク側を高速で上下運動させ、パテント取得済みの特殊仕上げホーニングツールだけでクロスハッチ模様を形成し、処理時間を大幅に削減します。

製品情報はこちら

 

■Walther Trowal 高能率バレル研磨機/小間番号: ホール5_5B48
ロータリー式高効率振動バレル研磨機CB100や回転スプレー式密閉コーティング装置RotamatシリーズのR60を展示します。3D金属プリント部品をはじめ、レーシングカー部品や航空部品、医療部品等の表面仕上げに採用されています。

製品情報はこちら

 

■Rollomatic 段研削盤、工具研削盤/小間番号: ホール5_5B41
段研削盤と工具研削盤の加工能力を一台に集約しブランク加工から刃付けまで一度のセットアップで全加工できる6軸工具研削盤660XWと、径に対し高アスペクト比の長尺工具ブランクや異形状パンチピンの加工を得意とする段研削盤ShapeSmart NP50を展示します。

GrindSmart 660XWの製品情報はこちら

ShapeSmart NP30/50の製品情報はこちら

■PEMTec 精密電解加工機/小間番号: ホール7_7D55
高硬度材、難削材の加工に絶大な効果を発揮する精密電解加工機PEMシリーズから、最新モデルPEM3.1XSを出展予定です。加工面積48cm2で、電源と電解液タンクを内蔵した省スペース設計となっています。

製品情報はこちら

 

■RIELLOロータリートランスファーマシン/小間番号: ホール9_9C65
鋳造、鍛造されたバルブや継手、メーターケース、自動車部品の機械加工が、1台のリエロ機で全て完結します。AMBでは鉛フリー素材への新しいアプローチ法と長いチップを排出するために開発された機内カバー急傾斜仕様の機械フレーム(特許取得済)をご紹介します。

製品情報はこちら

 

■Kellenberger複合円筒研削盤/小間番号: ホール10_10B81
ケレンベルガ機は独自の油静圧スライドの技術と、豊富な砥石レイアウトで複雑精密部品のワンクランプ全加工に応えます。

製品情報はこちら

こぼれ話~ドイツで人目を引く方法~

南ドイツへ出張に行きました。南と言っても緯度は稚内より北にあり、朝晩は肌寒く、日中でも日陰は涼しい印象があります。ここ数年でドイツも猛暑の夏を経験し、少しずつホテルにもエアコンが備え付けられるようになってきました。
到着日当日は土曜日だったので、街を散策しました。日中は日差しが強く、汗が出てきました。気温は30℃を上回りますが、日傘をさしている人を一人も見かけなかったことに違和感を覚えました。

ドイツの方に聞いたところ、ドイツの冬は寒く、太陽の日照時間が少ないため、太陽が顔を見せると、できるだけ日光を浴びたいようです。ドイツでは日傘の習慣がないので、人目を引きたければ、日傘をさすといいよと教えてくれました。

天気が良い日にカフェやレストランに入ると、店内が閑散としていても、テラス席が満席になることがあります。その日はドイツの方と食事をしましたが、私は後から店に入りました。ドイツの方は、案の定テラス席に座っていました。食事を終えて席を離れると、すぐに隣にいたカップルが私たちの席に移動してきました。彼らがいた席にはパラソルがなく、さすがに暑く、日差しを避けたかったようです。太陽を待ちわびていても、「過ぎたるは猶及ばざるが如し」で、やはり暑すぎるのは嫌なようです。

 

矢印