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YKT かわら版

YKTかわら版 第159号

Contents

ロロマティックCNC工具研削盤 GrindSmart660XWの事例紹介 ~ロングネック形ドリル~

段研削盤と工具研削盤の加工能力を一台に集約し、ブランク加工から刃付けまで一度のセットアップで全加工します。工程毎の段取りや精度・砥石管理、中間在庫が不要となるだけでなく、所要床面積も削減可能です。ワンクランプ全加工は、多品種生産の適応性を高め、製造コストの抑制、リードタイムの短縮に貢献します。

段研削機能は、ロングネック形のドリルのワンチャック全加工を可能にします。たわみを抑制するために、まずドリル先端と溝を加工し、その後、有効長φ65mm以上のネック加工を行います。

径φ5mm、フルート溝長30mmのロングネックドリル

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ワイラー測定値表示ソフトウェアwylerPLOTのご紹介 ~大型設備水平出しの時間短縮~

Clinotronic Sは、気泡式のように作業者間で読み取り誤差が発生することなく、わずか5秒以内に測定値を表示できる、応答性に優れた角度測定用デジタル水準器です。Bluetoothによる無線通信機能を搭載し、操作性の高さにも定評があります。

無料アプリを使用して、スマートフォンやタブレットに最大2台の水準器の測定値を表示することができます。

さらに、オプションのBluetooth検出器wylerCONNECTと測定値表示ソフトウェアwylerPLOTを利用することで、最大4台の水準器の測定値を同時に表示することが可能です。

大型設備の水平出し作業では、4箇所にClinotronic Sを設置し、画面上でリアルタイムに4台のデータを確認できます。Clinotronic Sの優れた応答性と無線通信機能、そしてwylerPLOTの遠隔同時表示機能を活用することで、水平出し作業の時間短縮に大きく貢献します。

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JIMTOF2024出展機紹介 ~クルボアジェ 時計・装飾品汎用仕上げ装置 C5100~

JIMTOF2024では、 クルボアジェ 時計・装飾品汎用仕上げ装置 C5100を出展予定です。スイスの高級時計やハイジュエリーブランドの宝飾品など、輝きを放つさまざまな装飾部品を仕上げるベストセラーの汎用・自動研磨機です。多彩なツールと治具で、複雑な研磨にも高品質で応えます。

■優れた操作性と静音でクリーンな作業環境を実現
ビルトインコンバータの回転微調整、簡単操作のタッチスクリーン、静音モータ、テーブル一体型集塵装置などを装備。操作性と優しい作業環境が、世界的なブランドの仕上げ工程や修理の現場で支持されています。

■簡単&短時間のプラグ&プレイと自由なレイアウト
工場だけでなく、事務所にも設置できるよう工夫された電源やプラグ&プレイを採用。スペースに合わせて縦横どちらでも配列できるよう設計されています。

■50年以上の経験から生まれた豊富な仕上げツールと治具
鏡面加工用のディスク、ベルト研磨、研磨ブラシ、ポリッシングバフなど、100種類を超えるツール・治具群には現場の職人たちの声が反映されています。

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JIMTOF2024出展機紹介~オージーピー マルチセンサ三次元測定機 SmartScope SP463~

JIMTOF2024にてOGPマルチセンサ三次元測定機SP463の出展を予定しています。
自動倍率補正機能を有する光学ズームと、5メガピクセル高解像度カメラによるデジタルズームを搭載し、最低倍率時は視野面積でZIPシリーズの4倍の広さを獲得。また、90mmの長い作動距離で深い箇所の測定にも対応できます。
スキャニングプローブと高精度・高追従性を兼ね備えたTeleStar Plus TTLレーザ(オプション)を搭載し、展示予定です。

・ストローク(X/Y/Z): 450 x 600 x 300 mm
・最大積載重量: 75 kg

■スキャニングプローブ SP25 制御部標準搭載
スキャニングプローブの制御部組込済みでコストダウンを実現、後付けも容易に行えます(別途センサ、モジュール、スタイラス、基準球が必要です)。

■レーザセンサ Telestar plus TTLレーザ(オプション)
SP、Vantageモデル向けレーザセンサです。カメラとのオフセットなく、かつカメラと同じ作動距離で鏡面素材もスプレー不要で測定可能です。急斜面への高い追従性が特長です。

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パナソニックコネクト 統合ライン管理システムiLNBのご紹介

「機種切り替えの度、設備ごとにコンベア幅を調整しなければならず、設備稼働率が上がらない」、「管理用PCがメーカーごとに必要で操作も品質管理も面倒」といったお悩みをお持ちの実装ラインユーザー様に、他社設備問わず接続できる統合ライン管理システムiLNBをご紹介します。

  1. 自動機種切り替え
    従来のLNBから進化を遂げました。
    他社設備関係なく、コンベア幅、生産プログラムのライン一括自動切り替えが出来ます。
  2. E-Link(情報入出力・設備制御)
    生産計画の入力や、稼働情報・トレース情報等の出力をライン一括で可能にします。
    また、設備の生産開始抑制や動作制御を実現します。
    ※なお対応可能メーカーは、担当営業または弊社お問合わせページよりお気軽にお尋ねください。

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人生最長の移動? チューリッヒからの家路

8月30日の昼頃、チューリッヒ発の直行便で成田空港に向かいました。スイス出張中、気になっていたのは台風10号の動向です。マリアナ諸島付近で発生し、日本列島を北上する予想だった台風10号は、27日から28日にかけて九州や近畿で停滞し、31日には東海道新幹線が計画運休となっていました。

成田空港から自宅のある名古屋まで新幹線で帰宅予定でしたが、台風の影響で国内移動が困難になることを覚悟していました。13時間のフライトを終えて、朝9時頃に成田空港に到着。しかし、成田空港からセントレア行きのフライトはすでに満席で、まずは成田エクスプレスで東京駅に向かうことにしました。

東京駅に到着後、長野経由で名古屋に行けると聞き、東京から名古屋までのチケットを購入しました。「あさま」に乗車し、ホッとしたのもつかぬ間、長野に向かう途中で名古屋行きの電車がキャンセルになったとの案内が。午後3時頃長野駅に到着すると、向かいのホームに敦賀行きの特急「はくたか」がちょうど出発前で停車しているのが目に入りました。

急いで乗り込み、午後6時過ぎに敦賀に到着。そこでもちょうど名古屋行き「しらさぎ」が来ていたため、慌てて乗り込みましたが、こちらは滋賀県の米原止まりとなってしまい、その先には行けませんでした。午後7時過ぎに米原に到着すると、幸運にも米原から名古屋まで臨時の「こだま」が運転されていました。自動改札が開いていたため、切符について尋ねると「目的地で精算してください」とのことでした。

成田空港から「成田エクスプレス」、「あさま」、「はくたか」、「しらさぎ」、「こだま」と乗り継ぎ、ようやく名古屋駅に到着。名古屋駅でも自動改札が開いており、非常事態とはいえ、自動改札が開放しているのは初めての経験でした。

スイスを出発してから丸一日以上、成田空港から約12時間かけて無事に名古屋までたどり着きました。台風10号に翻弄されながらも、目的地まで人を移動させようと奮闘してくださった鉄道会社の方々に感謝した一日でした。

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