プリント基板に電子部品を載せ、固定し、電気が流れるようにします。家ほどの大きさのコンピューターを一冊のノートサイズにできたのは、同じ機能をもたせながらも、基板を薄く、小さくできたからです。基板に穴がなくても、電子部品を基板にのせ、はんだ付けや接着固定することで、省スペース化ができました。これからも基板を薄く小さくするため、電子部品をこれまで以上に高密度に正確に速く載せる必要があります。そのためには、正確な素早い動作だけでなく、電子部品がおかれる場所に的確に接着剤が用意され、さらにしっかりと固定しないといけません。YKTの製品はマーケットをリードする電子部品実装システムとして、皆様の生活を助ける電子部品実装に幅広く役立っています。

プリント基板に部品を載せて終わりではありません。固定し、電気が流れるようにするために、接着剤となるはんだを焼き固めます。少し長めのオーブンの中をゆっくりと移動することで、はんだを焼き固め、冷却します。接着力を高めるために、はんだの中にボイドと呼ばれる気泡が入らないようにすることが重要です。エイテックテクトロン社のリフロー装置は、オーブンの中の空気を少なくする真空技術を利用し、気泡の発生を抑えます。高い接着力でプリント基板に固定された電子部品は、自動車、航空・宇宙といった高い安全性が求められ、使用環境に厳しい分野で使われています。

電子部品がプリント基板の思った通りの位置にあるか否かは調べてみないとわかりません。オーブンで基板に載った電子部品を接着剤で焼き固めてしまうと、修正することは困難です。焼き固める前に本当に部品が正しい位置にあるか、外観を調べる装置を使えばこれを確認できます。間違いがあっても、固まる前であれば簡単に修正ができるため、不良の削減に寄与できるのです。多品種の製品に対応するため、簡単に検査装置を動かすことが現場で求められています。ウイングビジョンの検査機は、誰でも簡単に検査プログラムを作成できる特許技術が用いられ、プリント基板に実装される電子部品の品質向上に大いに役立っています。