今年は厳しい状況の中での新年の幕掛けとなりました。
弊社ではお客様の一日も早い生産復旧に向け、全力を挙げて支援してまいります。
昨年は、ガザ紛争の激化、終わりの見えないウクライナの軍事侵攻、急激な円安進行による物価高騰など、暗いニュースが多く報道される一方、5類に移行し、afterコロナを実感する年にもなりました。
さて、1924年に創業した当社は、今年100周年を迎えます。これもひとえに皆様のご支援とご愛顧のおかげと深く感謝しております。
今月号で151号を迎えるかわら版を通し、今後も皆さまにお役立ち情報を発信し続ける所存でございます。今年も一層の御指導、御鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
代表取締役社長 柳 崇博
■製品ニュース
ロロマティック社工具研削盤 GrindSmart 530XFの事例紹介
砥石をガイド付近で待機させドリルを押し出す独自の直動軸をワークヘッドに搭載しました。同時可動軸数を減らすことで芯厚誤差を抑制します。径に対し最大200倍の研削長を叶えます。
径φ0.8mm、溝長30mm、38Dのマイクロドリル
油穴付きダブルマージン 径φ4mm、溝長160mm、40Dのロングドリル
■製品ニュース
ワイラー社ワイラーの水準器2台による正確な測定
一般的に水準器は1台で利用しますが、定盤の平面度や機械のスライドの真直度等の精密な測定には2台の水準器を利用した差分測定が必要です。
1台の測定では、測定対象物の純粋なデータなのか、測定対象物の姿勢が変わったことによるデータなのかの判断ができません。測定対象物の姿勢変化には、フォークリフトやクレーンを起因とする影響や、機械の軸が動いたことによるもの、水準器や作業者が移動したことによる影響なのか要因は様々です。定盤の固定方法によっては、水準器を定盤上で動かすだけで数µm/m程度傾くことがあります。水準器1台の測定では、これらの影響を排除することができません。
こうした要因を測定結果に反映させないためには、参照用の水準器(下記図R)を基準とし、測定用水準器(M)との差をとる差分測定が必要です。
水準器2台の差分測定により、測定中の振動や姿勢変化などが発生しても、常にM-Rを基準とした適切な測定値をソフトウェアに記録でき、精密な測定を実現します。
右の図では、機械のテーブルが動くことで、機械の姿勢が変わり、Mの値が変わります。
1台の水準器では、機械の姿勢もデータとして取得してしまいますが、2台の水準器では、差分測定をするので、姿勢変化を含まないデータの取得が可能です。
■製品ニュース
パナソニック コネクト株式会社
スクリーン印刷機 NPM-GP/L安定生産にサポートする機能のご紹介
品番:NM-EJP2B
APC-5Mにより材料の状態を監視し、設備のパラメーターを自動で変更することで安定生産を継続できます。
(1)はんだ粘度フィードバック(オプション)
マスク上のはんだの粘度を測定&制御し、適正粘度に保ちます。
(2)マスクテンションフィードバック(オプション)
印刷前にマスクテンションを計測し、版離れ動作を変更します。
■展示会情報
2024年1月24日(水) ~ 26日(金)
インターネプコン ジャパン エレクトロニクス製造・実装展
期 間 : 2024年1月24日(水) ~ 26日(金)
場 所 : 東京ビッグサイト
ブース位置 : 東1ホール E1-16
OGPマルチセンサー三次元測定機、VIEW高速・高精度全自動測定システムPinnacle250の出展を予定しています。
■出展機のご紹介
マルチセンサー三次元測定機 SmartScopeZIP250E
OGP測定機ベストセラーモデル。
画像測定による自動機ながらも、XY微動送りノブによる工具顕微鏡のようなマニュアル測定も可能です。
用途に応じてマニュアル・セミオート・フルオート測定を自由に切り替えることができます。タッチプローブ、DRSレーザー搭載のマルチセンサー仕様で展示予定です。
・ストローク(X/Y/Z) (mm) 300×150×200
・最大積載重量(kg) 25
画像測定(標準装備)
全機種自動倍率補正機能付きのズームレンズを採用した光学系を標準装備しています。
各種照明により最適なエッジを認識、多点で高速で検出し、高さ測定も可能です。
レーザーセンサ DRSレーザー(オプション)
多くのモデルに搭載可能な反射型レーザー変位計で、カメラとのオフセットがあります。
View 高速・高精度 全自動測定システムPinnacle250
高速測定と高精度の両立で多項目の測定に最適。
「測定速度」と「測定精度」における頂点を極めた非接触三次元測定機。ハード・ソフトともにユニークな機能を満載し、高次元の全自動測定を可能にします。
方向、角度、色の変更が可能なLEDリング照明「PRL」
照明に多色4方向のLEDリング照明を採用し、コントラストの低い部位や照明に方向性が必要な箇所の測定に効果を発揮します。
CADデータを利用した測定プログラム作成。各種マスク、ウェハ、リードフレームなど、測定形状が大量にあるサンプルの測定プログラム作成に最適です。
ノンストップ測定機能「CiC™(Continuous Image Capture)」(※オプション/ELEMENTSとの併用推奨)
一般的な画像測定機は停止/画像処理/移動の繰り返し(Move & Measure)のプロセスを経て測定を行いますが、CiC機能ではステージを停止することなく連続して画像を取得でき、より高速な測定が可能です。
~ 「どうでもいいことかもしれませんが」 ~
当社本社ビルは、東京の小田急線代々木八幡駅の道路を挟んで目の前に位置しています。雨が降っていても、傘をささずに会社に行けるのは助かります。自宅の最寄駅は同じく小田急線の新百合ヶ丘駅で、川崎市になります。新百合ヶ丘駅に着いて、南口に降りるとKawasaki 99th Anniversaryのイルミネーションが見えてきました。
川崎市は、町村合併し、市政が始まってから、2023年に99周年を迎えたようです。そういえば、YKTも同じく2023年に99周年を迎えました。
川崎市とYKTは同じ年。多くのみなさまにとってはどうでもいいことですが、妙に私の頭には印象深く結びついてしまいました。
当社はおかげ様で今年100周年を迎えます。節目となる新たなる辰年、龍の如く躍動の年となりますように努めてまいります