■製品ニュース
ロロマティック社CNC工具研削盤 GrindSmart660XWの事例紹介
工具研削盤に段研機能を付加した高能率工具研削盤GrindSmart660XWの加工事例をご紹介します。CNC直動軸をワークヘッドに搭載する独自の機械構造で、C軸の回転数は段研削盤ShapeSmartと同じ3,000min
-1で優れた加工能力を確保しています。移動式ワークヘッドによる段研削では、砥石の下に工具をサポートするガイドを位置させ、ガイド基準で工具を押し出すことで振れを抑制します。
外径6mmのストレートブランクから、バックテーパ付きドリルを加工した事例です。先端部、溝部、バックテーパの加工をワンクランプで実現します。取り代が少ないバックテーパの場合、砥石一枚の段研加工でも対応可能です。
外径0.8mmのマイクロドリルの事例です。移動式ワークヘッドにより、溝加工後に、移動式ワークヘッドでガイドブッシュに位置決めし、ポイント付近をしっかり固定した状態で加工が可能です。
■製品ニュース
ワイラー社定盤・機械精度評価用ソフトウェアwylerSPECを用いた、2本のガイドウェイの平行度、平面度測定
ワイラーの水準器は、半導体装置、工作機械のスライドの平行度、平面度の測定に利用されています。
まずは水準器一台を基準側のガイドウェイ(L1)の真直度を測定します。
次に、二本のガイドウェイ間にストレートエッジを渡し、水準器をストレートエッジの上に置き測定をします。又は、三角型の治具を用いることで、1度の測定でXY方向の値を取得することができます。
二本のガイドウェイそれぞれの真直度、基準側のガイドウェイL1に対するスレイブ側のガイドウェイL2の平行度、および二本のガイドウェイを仮想の面とした平面度を評価できます。
L1真直度:125.7µm L2真直度:135.12µm L1を基準としたL2の平行度:42.20µm
ガイドウェイL1・L2の平面度:163.25µm
■製品ニュース
インデックス社ATC型複合加工機Gシリーズの加工サンプルを紹介
Gシリーズは優れた剛性と高い振動減衰性をもたらす油静圧スライドを刃物台に採用。ステンレス鋼やチタン合金等の難削材においても、背面主軸の粗加工中に主軸側で仕上げ加工が可能です。複数箇所を同時加工することで、複雑形状の部品を圧倒的なサイクルタイムで高品位に仕上げます。ベベルギヤやスパイラルベベルギヤにおいても専用機と同様の高い生産性を維持。工程を分けることなく素材や鍛造品からの全加工が可能です。
ワーク: ベベルギヤ
材質:鍛造構造用鋼(SNCM420H)
サイズ:φ55~75×L20~30 mm
加工時間:5分
■製品ニュース
パナソニック コネクト株式会社
COGボンダ― FPX105CGのご紹介
対象設備:COGボンダ― FPX105CG(品番:NM-EFL1PC)
汎用性の向上
3インチから17インチサイズの液晶パネルに対応12インチサイズまで2枚同時搬送、1枚搬送時は最大17インチまで対応サイズを拡張しており、高い汎用性を実現
高精度実装の実現
仮圧着部に新型高剛性ワンバイワンシングルヘッドを採用
仮圧着ヘッド動作を、上下と回転(微小)動作のみにシンプル化、完全定点実装を実現
仮圧着工程に高分解能カメラを搭載、認識性能の向上を実現
高生産性の実現
仮圧着部にコンパクトな新型高速反転ヘッドを搭載、供給部からのICのダイレクトピックアップと高速反転移載を実現
新型コンパクトIC供給部を搭載、IC供給部からの移動距離を最小化
IC供給部のダブルステージ化によるオルタネート機能を搭載、ICの無停止供給を実現
高品質の追求
本圧部に新型高剛性ヘッドフレームを採用。加圧反力を最小化するとともに、本圧部でのICシフト量を最小化
供給部からのICハンドリング回数を当社従来機の4回から2回へと最小化、ICへのダメージの低減を実現
IC吸着前の認識+X-Y補正(標準機能)とθ補正(オプション機能)による確実なICのピックアップを実現
■JIMTOF出展 工作機械ブース
ロロマティック社CNC段研削盤ShapeSmartNP50
ロロマティック製ShapesmartNP50は粗・仕上げ砥石の4軸同時制御で長尺の非円筒研削が可能です。高アスペクト比の長尺ワークの場合、素材の剛性低下によりたわみ量が増し、自励びびり振動が発生します。ロロマティック社が考案した主軸移動型の段研削であれば超硬だけでなく、剛性に劣る鋼材の長尺部品も、振動を抑制し研削することが可能です。
NP50専用オプション「スマートパンチ」はワークの送りZ軸、ワーク回転C軸、粗砥石の切込みX軸、仕上げ砥石の切込みV軸の4軸同時制御を実現します。これにより、円筒研削でありながらも平坦度2µm、面の結合R0.05mmのポリゴン加工に対応します。
■JIMTOF出展 測定機ブース
OGP/QVI社シャフト部品専用光学測定機Turn Check10.60
シャフト部品専用光学測定機Turn Check10.60モデルをJIMTOFに展示予定です。
簡単、短時間にシャフト部品をワンチャックで全自動測定し、製造への迅速なフィードバックで不良品の削減に貢献します。
・測定範囲(mm) 長さ600 径100
・搭載ワークサイズ(mm) 長さ 800 径180
■全視野で歪みのない鮮明な画像
テレセントリック光学系を搭載し、奥行きのある被写界深度と全視野内で歪みのない鮮明画像を取得、測定します。
■自動測定による効率化
投影機、マイクロメータ、真円度測定機、その他専用測定装置をこの1台に置き換えることで、測定機間の段取りが解消され、大幅に測定時間を短縮できます。
~ 「海外出張の準備で苦労したこと」 ~
先月、2年振りの欧州出張に行きました。久し振りの海外出張だったので、何が必要だったかを思い出しながら、準備をしました。現地のホテルにはないこともあるので室内用スリッパ、歯ブラシ、現地の電源ソケットも用意しました。コロナ前と違うのは新型コロナワクチン接種証明書と医療用マスクを用意することでした。接種証明書がないと、PCR検査の陰性証明か、快復証明が必要です。ワクチンを3回接種していれば、地方自治体が発行する英語のワクチン接種証明書で、ドイツに渡航ができます。ワクチン接種証明書は必要資料を地方自治体に送付し、返信用封筒で郵送されてくるので、スケジュールに余裕を持って準備をした方が良さそうです。
今回の出張準備で、苦労したのは医療用マスクの入手でした。2020年5月の段階では、ドイツでは公共交通機関では、医療用マスク着用が義務づけられており、電車で着用していない場合は罰金の対象となります。近所の薬局を5件回りましたが、ありませんでした。調べてみるとドイツ政府が定義する医療マスクは、OP、KN95/N95、FFP2のマークが付いているものでした。日本の薬局では、色や形が異なるマスクが陳列されていますが、医療用マスクはなかなか売れないので置いていないとのことでした。幸い、一箇所だけ近所の薬局で、KN95対応のマスクを販売していました。医療用マスクだけあって、1枚約200円と割高でした。こちらも余裕をもって事前にインターネットで購入しておいた方が良さそうです。
ドイツのシュトゥットガルトに行ってみると、電車を利用している半数程度の乗客は、医療マスクではなく、不織布マスクを着用し、罰金も求められていないようでした。公共交通機関を除き、ドイツの街ではマスクを着用する方はほとんど見かけることなく、まるで、コロナ禍前の街の景色のようでした。室内の食事でもワクチン接種証明を見せることもなく、マスク着用義務もありません。ドイツでは、新型コロナとの共生が進んでいるようでした。
シャボン玉が舞うシュトゥットガルトメインストリートのケーニヒ通り