■製品ニュース
ぺムテック社「機械技術」にぺムテック精密電解加工機の記事が掲載
チタン合金、インコネルの難削材、ハイスやSKD材の高硬度材加工に力を発揮するぺムテック社の精密電解加工機。電極消耗がないため、一つの同じ電極で粗から仕上げだけでなく、量産加工に対応します。ミ―リング、ブローチ、放電加工からの置き換えで工具コストを大幅に抑えます。「機械技術」2018年11月号掲載/日刊工業出版プロダクションに掲載された「難削材・高硬度材にぺムテック社精密電解加工機の提案」の記事を紹介します。
一部抜粋:
難削材の切削は難しく、加工に時間がかかるだけでなく、工具の消耗も激しい。言い換えれば、5軸マシニングセンタの台数や使用する工具の本数に起因して製造コストが増す。工具の摩耗による製造管理も容易ではない。そこで注目を集めているのが工具消耗のない、切削と比較し加工も速い精密電解加工である。電極の形状や面精度に極めて近い微細な転写が可能で、電極側は還元反応がおきるため太ることはあっても、電極消耗が原理上発生しない。電極消耗のない原理が、同じ電極の長期運用を可能にしている。
■製品ニュース
KOTEM設計支援・幾何公差定義ソフトウェア KOTEM EVOLVE Design
モノづくりのグローバル化にともない、必要な精度を明確に指示する幾何公差の導入が増えています。今回は設計支援・幾何公差定義ソフトウェア KOTEM EVOLVE Designを紹介します。
【幾何公差の検証機能】
CADモデル上に定義された幾何公差を、ISO・ASME規格に準じて検証します。
幾何公差の定義に誤りがある場合、【エラー】 【警告】 【規格違反】 【ヒントと推奨】のいずれかに分類されるため、ガイドに従って修正するだけで幾何公差を学びながら正しく定義することができます。
また、ネイティブCADモデル上に既に定義された幾何公差も同様に検証可能です。
(前回かわらばん
KOTEM EVOLVE SmartProfile 【CADモデルのインポート】参照)
【公差の積算距離機能】
形状間の最大・最小距離を計算(シミュレート)します。
下図に示す2形状穴の位置関係で、公差に最大実体公差方式(通称:ボーナス公差)
を採用して設計する場合、公差の重ね合わせにより生じる最大・最小距離を確認できます。
また、それぞれの公差をリスト上で直接編集できるため、編集毎のシミュレート結果をその場で確認することができます。
【仮想点群の生成と解析】
CADモデル上に誤差を付与した仮想点群を生成し、公差判定を行います。
これにより、公差の設定や定義した公差の妥当性を検証したり、加工工程の誤差を加味することでバーチャルマニュファクチャリングによる評価を実現し、試作回数を減すなどの効率化に役立ちます。
【仮想点群を利用したシミュレーション公差判定】
■製品ニュース
ロロマティック社ShapeSmartシリーズ 引き出し式カセット
高精度の切削工具ブランク加工を追及し、ロロマティックが考案した主軸移動型研削は、現在多くの機械に採用されています。30年以上の経験を基に生まれたオプションの1つを紹介します。
毎日機械を扱うオペレータの作業負荷を軽減することは重要なことです。自動化が進む加工現場ですが、工具ブランクのカセットへのセッティングは、オペレータによる作業に頼っていることが多いです。ShapeSmartシリーズに加わった新しいオプションの引き出し式カセットは、外段取りしたカセットのセッティングや、カセットのハンドリングを簡単にし、作業性を向上させました。NP3/NP5機への後付けも対応しています。
■製品ニュース
パナソニック スマートファクトリーソリューションズ株式会社
モジュラーマウンター VM101のご紹介
対象設備:モジュラーマウンター VM101(品番:NM-EJM3E)
NPM-D3ベースで開発されたモジュラーマウンター
シングル高速ヘッドとシングルレーンを搭載し、コストを考慮して省スペースで少量多品種生産に適しています。
基板寸法 |
L 50 mm × W 50 mm ~ L 330 mm × W 250 mm (シングルレーン) |
設備寸法 |
W 830 mm ※ 2 × D 1 969 mm ※ 3 × H 1 500 mm |
部品供給 |
20 連固定供給部仕様 Max. 80 品種(4、8 mm テープ) |
装着ヘッド |
軽量16ノズルヘッド V2/軽量 8ノズルヘッド |
最高タクト |
42 000 cph(0.086 s / チップ) |
装着精度 |
±30 μm/ チップ |
部品寸法 |
0402 チップ ~ L 6 × W 6 × T 3 |
※複数の台数を組み合わせるとより多くの実装品種と生産量が実現できます。
~ あれ?フランス語の自動応答だ。 ~
多くのビジネス処理はメールだけで完結できることもありますが、やはり電話で話した方がいいという場面もあります。
スイス、ドイツ、アメリカの海外の取引先に電話をする場合、時差を頭にいれながら電話をしなくてはなりません。時差が8時間のスイス・ドイツは、日本の夕方になると朝の業務がスタートします。時差が14時間のアメリカ東部は少し大変で、日本の深夜か早朝がアメリカの朝か夜です。
先日、今日もそろそろスイスに電話をしようと、日本時間の19時過ぎに電話をしました。8時間の時差ですから、スイスは昼前の11時過ぎのはずです。ところが、しばらく電話で呼び出した後に、フランス語で自動応答が流れ出しました。今日は祭日だったかなとスイスのカレンダを見ましたが、そうではないようでした。
フランス語が得意な同僚に自動案内を聞いてもらいましたが、今はお昼なので13:15にまた電話をしてくださいとの内容でした。電話した4月2日は、すでにサマータイムが開始され、時差は7時間になっていました。
ドイツでは毎年3月最後の日曜日の午前1:59の次に2:00でなく3:00に時計の針が進みます。
ドイツ滞在中に冬時間から夏時間に変わる日を過ごしたことがあります。1時間寝不足で目覚まし時計に起こされ、なにごともなかったように街中の時計がしっかりと夏時間になっていたことに驚きました。夏時間になった最初の朝は寝不足になりますが、サマータイムが終わる10月最後の日曜日は、時計の針を1時間戻すので月曜日の朝はいつもよりゆっくりできます。
その時にまたドイツにいれば失ったものをしっかりと取り戻すことができます。今年は10月27日に夏時間が終わるので、このタイミングで現地にいたら、朝はゆっくりできサマータイムを体感できます。
欧州の風物詩の1つでもあるサマータイムですが、2021年をもって廃止することが先月欧州議会で可決されました。廃止の理由の1つに寝不足もあったようです。加工だけでなく体にも基準は変わらない方がいいみたいですね。