機械と工具2018年9月号に掲載された研削とレーザの2つの異なるアプローチで超高圧焼結のCBN、ダイヤモンド工具を製造するロロマティックの技術を紹介します。
-下記一部抜粋-
ダイヤモンドに次ぐ硬度を持つCBNは、鉄系金属、ニッケル基超合金に対し化学的にも安定し、アプリケーションを広げている。一方、ダイヤモンドは鉄系金属に反応し、加工熱により黒鉛に変異するため、被削材は限定されるものの最高の硬度を誇るダイヤモンド工具は、自動車で採用されるシリコンを含有するアルミニウム合金、特に鋳造シリンダヘッドの加工で活躍している。CBN、ダイヤモンドの研削において、砥石の摩耗と形状を管理することは最も重要な要素の１つである。ロロマティック機は加工される工具ブランクと研削に用いる砥石同士を接触させることで、砥石の摩耗を検出し、砥石摩耗分を補正する。
欧州市場ではレーザでチッピングなく直接ダイヤモンドを切断できるレーザ加工の有効性が早くから認知され、ダイヤモンド工具業界に普及した。レーザ加工機LaserSmart501に内蔵されているパラメータを利用することで、超硬付きのPCDも精密且つ効率的に加工することができる。また、切れ刃及び逃げ面のシャープエッジ加工のみならず、3D形状のチップブレーカの加工では形状精度に加え面粗さも重要で、専用のレーザパラメータも本機に組み込まれている。

VMシリーズの特長
対象設備
モジュラーマウンター VM101(品番:NM-EJM3E)
モジュラーマウンター VM102(品番:NM-EJM4E)

VM101 ±30μmの装着精度で高生産性を実現 最高生産性: 42,000cph(最適条件) 最大部品種: 80品種 8mmテープ換算 装着ヘッド: 16、8、4ノズルヘッドから選択

VM102 汎用性の高いワンヘッドソリューション 最高生産性: 32,100cph(最適条件) 最大部品種: 160品種 8mmテープ換算 装着ヘッド: 14ノズルヘッド

医療器具、時計、モーター等のモジュールm1.5以下の歯車の製造で多く採用されているスイスのアフォルター社マイクロホブ盤。多様な歯車加工とローディング機構で大量・多品種少量生産のどちらにも柔軟に対応します。今回はローダによる連続生産で小モジュール0.6、Φ12.7 x 20mmの真鍮製ウォームギヤをパワースカイビングで高速加工する事例を紹介します。

ウォームギヤ モジュール: 0.6 サイズ: φ12.7 x 20mm 材質: 真鍮 加工時間: 12秒/個

期間 : 2019年2月6日(水) ～ 8日(金)
会場 : 東京ビッグサイト
YKTブース位置 : 西2ホール 小間番号西10-48
鏡面・深穴・急傾斜の計測に強いレーザを搭載したマルチセンサ三次元測定機、切削工具の現場計測で好評の万能投影機、そしてCADと測定機から取得した点群データを用いたシンプルな操作が好評の幾何公差判定ソフトウェアを展示します。
[QVI社]
■マルチセンサ三次元測定機
SmartScope ZIP250Advance
TeleStar Probe搭載可能のZIP上位モデルです。
X軸はデュアルスケールを装備しています。
TeleStar Probeはカメラとのオフセットはありますが、Vantageシリーズにのみ搭載可能なTeleStar Plus TTLレーザと同等の追従性を誇り、垂直落射式で遮蔽物に強く、鏡面もスプレーレスで測定可能です。
SmartScope Vantage250
垂直落射レーザ、Telestar Plus TTLレーザ搭載可能のSmartScopeシリーズのハイエンドモデルです。オフセットレスの高速測定、そして驚異の追従性を会場にてご覧ください。
VIEW Pinnacle250
リニアモータ駆動によりバックラッシュを無くし、高速・高精度で再現性の高い測定が可能です。
照明に多色4方向のLEDリング照明を採用しコントラストの低い部位や照明に方向性が必要な箇所の測定に効果を発揮します。
■CCP 万能横型投影機
CC-16L
φ16インチ(400㎜)の鮮明なスクリーンを持つ横型の投影機です。
砥石や切削工具、旋盤加工品の分野で根強く支持されています。
LED光源や大口径テレセントリックレンズから得られる明るさ、冶具使用の自由度、重量物への対応力に高い評価を得ています。
■KOTEM 幾何公差判定ソフトウェア
EVOLVE SmartProfile
3D(2D)CADモデルと、CMM、3Dスキャナ、X線CTなどの測定機から出力された点群座標データを使用して幾何公差(普通寸法公差との併用も可能)を判定し、測定結果をわかりやすく視覚化して表示する評価ソフトウェア群。
■KOTEM 総合製造工程管理ソリューション
EVOLVE Suite
デジタルものづくりに向けて、設計工程における幾何公差の検証と設計支援、検査工程での評価ツールの標準化、製造工程向け加工解析など、一連のプロセスをサポートし、相互の関連性の明確化により、品質向上の取り組みに役立つソフトウェア群。