YKT株式会社

YKTかわら版

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■JIMTOF出展
ロロマティック社
砥石自動交換システム搭載工具研削盤 & ダイヤモンド工具レーザ加工機

JIMTOF2018特集として、今月はロロマティック社を取り上げます。
ロロマティックは砥石バランサとプリセッタの周辺機器から、工具ブランク研削盤NPシリーズ、φ20mmまで対応の砥石自動交換システム搭載6軸制御工具研削盤XWシリーズ、そして本邦初公開となる2機種、最大φ32 mm対応工具研削盤830XWとダイヤモンド工具レーザ加工機LaserSmart501が注目です。
■砥石自動交換システム搭載工具研削盤830XW

小径工具の研削盤メーカーとして名高いロロマティック社から加工径φ32mm、最大加工長200mmに対応する830XWが新登場。生産型工具研削盤の重要な点は短時間のサイクルタイムと精度の安定性、自動化、そして省スペースです。830XWはこれらのポイントにロロマティックならではのソリューションで応えています。
加工柔軟性と精度のための6軸数値制御
5軸数値制御の工具研削盤が多い中、1軸加えることで砥石角度に依存しない加工が可能になります。ロロマティックの工具研削盤の特長の1つである6軸制御を踏襲し、エキセントリック逃げ、インサート、タップのリリーフ、複雑なプロファイルに一般的な砥石形状で対応します。さらに、ボールエンドミル、複合R、プロファイル等、最小の機械動作で加工ができるため、誤差を抑え、再現性に優れる加工を実現します。

優れた形状精度と面粗さを生む油静圧スライドとリニアモータ駆動の採用
研削用のクーラントオイルと油静圧のスライドの油を同一にすることで、加工エリア含む機械全体を一定の温度で保ちやすくし、特に連続運転では安定した精度が得られます。ロロマティックが研削用クーラントオイルを油静圧の油として初めて採用したのは、2008年から発売を開始したNano6です。その後、100台以上の販売実績に10年をかけて積み上げた油静圧スライドのノウハウにリニアモータ駆動を組み込んだのが830XWです。リニアモータ駆動による位置決め精度、油静圧スライドの面当たりの高剛性と優れた振動減衰性が生む研削面が特長です。

安定した高速研削用回転同期スピンドルを採用
太径の溝加工時など、研削スピンドルに負荷が掛かる加工では、回転数を維持するため出力20-30kW級の研削モータを搭載することが一般的です。ロロマティックは629XWで回転同期機能を研削スピンドルに採用しています。高い研削負荷の時も、回転制御をすることで安定した研削を生む研削スピンドルは、必要最低限の最高出力14kWです。3月に開催されたGrindTecでは、展示会サンプルとしながらも、超硬コーナーR エンドミル4 枚刃、φ25mm、刃長60mmを30分で加工した事例を紹介していました。この工具は、研削スピンドル出力20-30kWを搭載した一般の工具研削盤が、60~90分の加工時間を要すと言われているものです。回転同期研削スピンドルの採用は、過剰な出力の研削モータを不要とし、発熱や振動を抑え、良質な工具を生む要素になります。

4500本工具本数対応のロボット内蔵、高速砥石自動交換システム
ローダ用のロボットを内蔵し、カセット10枚、最高4500本の工具本数に対応します。さらに15セットの砥石自動交換に対応し、砥石と研削位置に調整された研削クーラント液ノズルを自動交換します。通常1分を要する砥石交換時間は僅か11秒です。

限られた空間で最大限の生産性
設置スペースの問題に対し、面積当たりの生産性を上げていくことは重要なことです。ロロマティックはロボットローダ、砥石自動交換システム付きでも、クラス最小スペース約5.8m2を実現。通常2台の場所に3台設置の可能性が生まれます。
■ダイヤモンド工具レーザ加工機 LaserSmart501

2012年にリリースされたLaserSmart 500にロボットを内蔵したLaserSmart 501を日本初出展を予定しています。レーザ加工機としては、後発でありながらロロマティック社のレーザ加工機は、工作機械メーカーとしての機械製造の実績とダイヤモンド加工に適したパラメータを内蔵したレーザ技術を上手く融合させたことで高く評価されています。
生産加工の業界雑誌「機械と工具」に掲載された「ロロマティック社LaserSmart 501 レーザのノウハウ不要、より簡単に精密なダイヤモンド工具を製造」の記事の寄稿内容をダウンロードできます。
-下記一部抜粋-
レーザ加工機としては、むしろ後発でありながらロロマティック社のレーザ加工機は好評を博している。これは、工作機械メーカーとしての機械製造の実績とダイヤモンド加工に適したパラメータを内蔵したレーザ技術の融合にある。レーザのノウハウ不要で、より簡単且つ精密にダイヤモンド工具を加工する。ダイヤモンド工具のレーザ加工機にとって重要な6つの要素について、以下記述する。
■最適化されたレーザパラメータの内蔵
■レーザを最大限に活かすロロマティック機械製造の実績
■効率的なレーザーパスで精密にワンチャック全加工
■安定した連続自動生産に応えるローダシステムと機内計測システム
■レーザ調整不要の簡単なプログラミングと事前の干渉確認で機械稼働率を向上
■稼働状況のモニタリング機能


■製品ニュース
パナソニック スマートファクトリーソリューションズ株式会社
スクリーン印刷機 SPV-DCを紹介します。
■スクリーン印刷機 SPV-DCがリリース
パナソニック スマートファクトリーソリューションズ株式会社よりスクリーン印刷機 SPV-DCがリリースされました。
対象設備:スクリーン印刷機 SPV-DC(品番:NM-EJP9A)

SPV-DC 設備外観
デュアルレーン高速生産
前後独立なデュアルレーン生産をコンパクトに実現。同一品種を前後の印刷ステージで印刷し、高速生産が可能です。

ノンストップ機種切替え
片側ステージ生産中に、次機種の段取りが可能。機種切替え時間ゼロを実現。

■OGP耳寄り情報
QVI社 OGP/QVI社
ZIPシリーズの最新機種の紹介
~ SmartScopeZIP Advance250 ~
従来のZIPシリーズではX軸に一つのスケールが搭載されていました。ZIP Advance250は両ガイドDualスケール(分解能0.05um)です。測定機の使い勝手はそのままで、精度にテーマのあるアプリケーションに適しています。

機械スペック
ZIPAdvance250
〇XYZストローク 250x150x200mm
※オプションにてX軸 250→300mmに延長可能
〇スケール分解能 0.00005mm
〇積載質量 25kg
〇搭載可能オプションセンサ
・TouchProbe
・FeatherProbe
・DRSLaser
・TeleStarProbe
■製品ニュース
アフォルター社
内歯車φ50 モジュール0.25を50秒でホブ加工

スイスのアフォルター社のマイクロホブ盤は時計メーカーだけでなく、減速ギヤやモータなどの部品にも多く採用されています。今回は小モジュール0.25、Φ50x6mmの内歯車の加工事例を紹介します。

内歯車
モジュール: 0.25
サイズ: φ50 x 6mm
材質: 真鍮
加工時間: 50秒/個
こぼれ話
~ 「助手席の窓の隙間から、えっ、この名前何だっけ?」 ~
中国の深センに出張した時のことです。高速道路を車で移動しながら、市内の料金所に差し掛かった時です。日本とは逆で、中国は右側通行、車は左ハンドルですので、料金所の窓口は運転者側の左側にあります。ところが、このレーンは料金所の窓口が見当たらないと思っていたら、助手席側の窓の隙間から、突然何か車に飛び込んできました。一瞬なんだろうと思いましたが、よく見ても名前がでてきません。しばらくするとああ、これは確か「ひしゃく」という名前だったことを思い出しました。このひしゃくにお金を入れると、お釣りと領収書もひしゃくで戻ってくる仕組みです。
このひしゃくレーンはもともと隣接する香港の車の為に作られたもののようです。
イギリス統治の影響で、香港は日本と同じ右ハンドルです。香港の車は登録すれば、例外的に深セン市内を走行することもできるようです。右ハンドル用の高速料金所の窓口は、香港の車が高速道路で料金を支払う時に不便が無いよう配慮されたものですが、台数も多くないようです。
香港用だけでなく中国用左ハンドルの車も通れるようにするために、ひしゃくが用意されたようです。
ドイツの自動車会社で働く知り合いから、日本では車は両側通行かと聞かれたことを思い出しました。何故そのようなことを思ったか不思議でしたが、彼は工場で組み立てられていく日本向けの車が、右だけでなく左のハンドルもあるので、日本の道路では車は左右両側を走行できると思ったようです。まさか、左側通行で左ハンドルの車の交通が許可されているとは思わなかったようです。
ひしゃくには驚きましたが、左側通行で左ハンドルの車を見られるのも、日本ならではの風景なのかなと思うのでした。

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