YKT株式会社

YKTかわら版

YKTかわら版
■新製品情報
デーゲン社 デーゲン社
ワンツール&ワンプロセスの高速ホーニングでリードタイムの短縮

通常ホーニングはいくつものツールを経て加工されますが、デーゲン社製高速ホーニングはシングルホーニングツールで粗から仕上げまで行うワンプロセス処理です。
今回は一本のホーニングツールでトランスミッションバルブを16秒でホーニング処理する事例を紹介します。

トランスミッションバルブ
ワーク JIS SUML
材質 快削鋼
内径 Ø 5.75 / 6.95 mm
取り代 Ø 35 μm
内径公差 ± 2 μm
真円度 0.8 μm
同芯度 1.0 μm
面粗さ Rz 4 μm
ツール D20
加工時間 16秒

■製品ニュース
ロロマティック社 ロロマティック社
砥石自動交換式汎用工具研削盤XWの切削ハイスタップの研削事例

砥石自動交換式汎用工具研削盤XWシリーズでハイス切削タップの事例を紹介します。一般的にハイスタップは工程ごとの専用機で加工されることが多い反面、市場からの、小ロット、短納期の要望に応えられない問題がありました。ロロマティックのワンチャック全加工の短時間加工は、欧州タップメーカーの注文後48時間以内の出荷に貢献します。
ハイス切削タップ M12
溝、ネジ研削
砥石CBN、機内ドレス使用
サイクルタイム @7.5分
■製品ニュース
パナソニック ファクトリーソリューションズ株式会社
プロダクションモジュラーNPM-DXのご紹介
パナソニック ファクトリーソリューションズ株式会社よりプロダクションモジュラーNPM-DXをご紹介します。
1. 対象設備と設備品番について
対象設備: NPM-DX(設備品番:NM-EJM8D)

NPM-DX 設備外観
2. プロダクションモジュラーNPM-DXのご紹介
[生産性・装着精度の向上]
新高剛性XYプラットフォーム、高速低振動制御等の採用により、生産性と装着精度が向上しています。
[対応部品レンジの拡大]
軽量16ノズルヘッドV2、軽量8ノズルヘッド、4ノズルヘッド(*1)を採用し、対応部品レンジを拡大することで、より効率的な生産が可能となりました。
(*1)4ノズルヘッド(有償オプション)は現在開発中です。
また、開発完了に伴い記載仕様を変更する可能性がありますので、予めご了承下さい。
[自動復旧 (有償オプション) ]
吸着/認識エラー発生時に、自動で復旧(*2)し生産を継続します。
また、設備稼働中に吸着状態等の傾向を自動で分析・対策し、未然にエラー発生を防止します。
これにより、安定稼働とスループットの最大化を実現します。
(*2)エラー内容や状況により自動復旧が出来る場合と出来ない場合があります。
[無停止データ修正]
設備を停止させることなく、生産データの参照・修正が可能となり、ラインでの生産を止めることなく自動反映可能です。これによりダウンタイムが抑制されます。
[リモート操作 (有償オプション) ]
人間の判断のみで復旧出来るエラーに対し、リモート操作による復旧が可能です。
これにより、フロアでの集中監視が可能となり、オペレーターの気付き、移動時間ロスを無くすと同時にエラー復旧時間を短縮し、省人化と稼働率向上を同時に実現します。
■製品ニュース
ケレンベルガ社 ケレンベルガ社
複合円筒研削盤ケレンベルガで金型コアの精密加工の事例紹介

複合円筒研削盤ケレンベルガのアプリケーションを紹介します。同機は円筒研削盤でありながら、円筒、ネジ研、非円筒、そしてジグ研削の機能が付加できます。今回は金型コアのアプリケーションをご覧ください。ワンチャックで様々な形状に応えます。

機種: VITA Fanucコントローラ
ワーク: φ47 x 91 mm、金型コア、合金工具鋼、HRC53
研削部: 赤い箇所
ワンチャック全加工

外径及び外径プロファイル、そしてフロントとエンド端面


スパイラル溝

非円筒及びプロファイル


■OGP耳寄り情報
QVI社 OGP/QVI社
新世代3次元マルチセンサー測定ソフトウェア
QVI社測定機の各測定ソフトウェアの長所を継承し新たな測定ソフトウェア ZONE3が誕生しました。
特に三次元測定に特化し、マルチセンサーを搭載したOGP SmartScope測定機の操作がより早く簡単になり、生産性の向上に貢献します。
MM3Dには搭載されていない機能
・ 3D-CADによる測定プログラム作成支援機能搭載
・ 幾何公差判定システム(GD&T評価)
・ 複数測定ターゲットによる同時画像処理機能
・ キネマテックモデルによるシミュレーション、etc
次号より随時機能を紹介いたします。

■展示会情報
設計・製造ソリューション展

設計・製造ソリューション展
展示会名 : 設計・製造ソリューション展
期 間 : 2016年4月19日(火) ~ 21日(木)
会 場 : ポートメッセ名古屋
ブース : 1号館11-79

2016年4月19(火)~21日(木)にポートメッセなごやで設計・製造ソリューション展が開催されます。当社のブース1号館11-79にヴィチ・ビジョン社製シャフト部品専用立形光学測定機を初出展します。簡単、短時間の操作で“製造現場の測定から不良を削減"に貢献します。非接触測定機、万能横形投影機の実機展示、形状解析・幾何公差ソフトウェアの紹介もします。皆様のご来場をお待ちしています。

YKTの歴史
~ ロリエ社で見つけた小径ドリルの振れを抑える工夫 ~
工具製造設備のことはプロに判断いただくということで、第一回工具ツアーを企画し、切削工具メーカー一行とユンカー、ワルター、ギューリングなどの著名メーカーを訪問しました。訪問先の1つにロロマティック社の前身のロリエ社がありました。同社はもともと時計部品の受託加工をしていましたが、市販工具に良質のものがなく、自社でドリルや小径特殊工具を製造したところ、同業者の評判となり、小径工具の製造に必要な研削盤を製造していました。当時、振れの問題に苦慮していた日本の工具メーカーは、ロリエの工場でパートの女性がいとも簡単に振れを抑制した小径ドリルを加工している光景を目にします。同社の工具の振れ止め方法が高く評価され、すぐに購入できないかとの依頼がありました。当初、ロリエ社は日本への機械販売には消極的でしたが、日本への販売の道が開かれていきます。

気まぐれですがつづく。
こぼれ話
~ 飛行機もサマータイム ~
ヨーロッパでは3月の最終日曜日から10月の最終日曜日までサマータイムです。なかなかないことですが、今年は、3月27日、この日に日本を出発した時は時差8時間で、フランスのパリに到着したら時差が7時間ということになります。トランジットでチューリッヒ行きのフライトはまだ1時間あると思ってゆっくりしていると、飛行機はサマータイムで出発してしまいます。結果、ロロマティック近郊のヌシャテルまで7時間かけ電車で移動することになります。パリの到着が夕方ですので、まさかの深夜の電車移動です。腕時計の針を戻すとき、時差は8時間だと思いこんで戻すのではなく、飛行機のモニタに表示されるローカルタイムや現地の空港の時計をみて、時間調整するといいですね。実は、これノンフィクション、あったんです。今では苦笑いできる思い出となりましたが、道連れとなったお客様、ご迷惑かけました。

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