あけましておめでとうございます。
旧年中は格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございました。
昨年、タイのバンコクに現地法人を設立し、今年からYKTグループは、ドイツ・中国・台湾そして国内のサンインスツルメントを合わせ6社のスタートとなります。
より一層、皆様のご期待に添うべくYKTグループ社員一丸となって邁進して参ります。
本年も変わらぬお引き立ての程よろしくお願い申し上げます。
年頭にあたり、皆様のご健勝とご多幸を祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。
代表取締役社長 井元 英裕
■新製品情報
ヴィチ・ビジョン社製シャフト部品専用立形光学測定機の取扱いを始めました。旋削加工の現場で不良を削減に貢献
イタリアのヴィチ・ビジョン社製シャフト部品専用立形光学測定機の取扱いを始めました。世界中の旋削加工の現場に設置され、不良ワークの削減に貢献しています。簡単に機能を紹介します。旋盤を利用されている方は、掲載の動画も、是非ご覧ください。
本測定機、現場設置の様子
シャフトワークを簡単操作にてわずか30秒で測定
上下稼働式テールストックのクランプとワンボタンにより、ラインカメラが自動測定を開始
静的測定から動的測定し径、角度、カム・ネジ形状、真円度、円筒度等をワンチャク全測定
バリなどの情報は除くことができ、誰でもバラツキのない測定データを取得可能
測定結果を履歴として残し、加工プログラムの補正や製造した製品証明に活用
■製品ニュース
パナソニック ファクトリーソリューションズ株式会社
NPM用ヘッドメンテナンスユニット
パナソニック ファクトリーソリューションズ株式会社よりNPM用ヘッドメンテナンスユニットがリリースされました。。
【対象品名と品番について】
対象品名:
ヘッドメンテナンスユニット(品番:N610154798AA)
ヘッドメンテナンスユニット外観
※一括交換台車は含まれません。
【ヘッドメンテナンスユニットのご紹介】
背景:
装着ヘッドのメンテナンスは、時間的拘束が長く、清掃のバラツキが生じやすい作業です。この度、装着ヘッドメンテナンス作業の自動化・スキルレス化を図る、ヘッドメンテナンスユニットの販売を開始します。
特徴:
1. 熟練を要するマニュアル作業を自動化し、実装品質を保ちます。
2. 各種検査項目により、人による判断のバラツキを抑えます。
3. 実装ヘッドの日常メンテナンス教育の負担を軽減します。
対象設備(設備品番)と対象ヘッドについて
対象設備:
1. NPM-D(NM-EJM1D)
2. NPM-W(NM-EJM2D)
3. NPM-TT(NM-EJM3D)
4. NPM-D2(NM-EJM5D)
5. NPM-D3(NM-EJM6D)
6. NPM-W2(NM-EJM7D)
対象ヘッド:
1) 軽量16ノズルヘッド
2) 16ノズルヘッド
3) 12ノズルヘッド
4) 8ノズルヘッド
※2ノズルヘッド・3ノズルヘッドには対応致しておりません。
機能について
1) ノズルホルダー着脱
2) ノズルホルダーシャフト清掃
3) ノズルホルダーシャフト曲がり検査
4) ノズルホルダー摺動検査
導入に際し、設備本体・LNB・NPM-DGS・PanaCIM-EEのソフトバージョンアップが必要となる場合があります。また、ノズルホルダーの品番により交換を要することもあります。
詳細は、各営業担当までお問い合わせください。
■OGP耳寄り情報
OGP/QVI社とっておき機能
長い作動距離と高い追従能力を併せ持つレーザー測定ユニット
Telestar(テレスター) TTLレーザー
Telestar TTLレーザーは、OGP・QVI社製非接触全自動測定システムSmart ScopeのVantageシリーズ
(http://www.smartscope.jp/3d_vantage.html)に搭載可能な最新型レーザー測定ユニットです。
長い作動距離を持ち、深穴の底部や従来のレーザーでは測定が困難であった急な傾斜面にも高い追従性を発揮します。また、TTL(Through the Lenz)方式により光学系とレーザーは同じ光路を通る為、光学系とレーザーの間にオフセットがありません。よって光学系からレーザーへの切り替えも瞬時に行われ、測定機の稼動範囲をフルに使って測定を行うことができます。
Telestar TTL Laserによる球面スキャン
上図モデル画面は、ワーク側面から見たスキャン成功範囲を表示しています。
結果、ワーク中心座標から外周最終測定点の座標角度を演算したところ、約80度となりました。
このようにレーザー測定で苦手とされる鏡面の素材に関して、スプレーを吹き付ける必要もなく傾斜面を測定します。
■製品ニュース
ロロマティック社レーザー加工機によるPCD1.6㎜厚をロウ付けした4枚刃総型工具の事例
ロロマティックといえば研削ですが、今回はレーザー加工機によるPCD1.6㎜厚をロウ付けした4枚刃総型工具の事例を紹介します。
加工機: LaserSmart500
サイクルタイム: 8時間
材質: PCD1.6㎜
加工部: 2番、及び3番逃げ、4枚刃
刃先R: 3μm
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~ 当社の窮地を救った大ヒット商品 ~
1977年の商流の簡素化で輸出商社でなく、当社を選択したドイツメーカーから大ヒット商品が生まれます。
1970年代に入ると液晶電卓、電子腕時計、ウォークマンなど、半導体を搭載した商品が製品化されました。半導体パッケージの小型薄型の需要に伴い、チップを固定し、外部配線と接続するリードフレーム金型の製作において精密な加工技術が求められました。
リードフレームは材料が順に送られプレス金型で加工される順送金型で製造されるため、累積する誤差を抑えなければなりません。それぞれの金型の要求精度は非常に高く、当時、精度の優位性で知られていたドイツ ゲッピンゲンにある平面研削盤メーカー カールユング機が多くのユーザーから選択され、その大量受注が当社を支えました。
今日の工作機械は効率を追求し、合理的に製造されていますが、ユング機はむしろ時間をかけ、マイスターのもと丁寧に製造されていました。時間をかけ自然に枯らす欧州の優れた鋳物を機械ベースに採用し、ダブルVスライドのテーブル2軸は単純な平面だけでなく、平面プロファイル研削盤と呼ばれた所以にもなりました。作業者が1ミクロンを切り込むと剛性に富む機体構造が加工負荷に負けず1ミクロンを切り込み、さらに精度が長期間に渡り維持されることが高く評価されました。
東京代々木にある当社ビルの半分はユングのおかげで増設されたという逸話が残っています。
気まぐれですがつづく。
~ 中国レストランの乾いたパンにまつわるこぼれ話 ~
中国でローカルのレストランに入った時の出来事です。
昼前にもかかわらず、お客さんもちらほら入っており、なかなか繁盛しているお店のようでした。
席についてしばらくすると、乾いた音で『パン』となったので、思わず身構えて周囲を見ました。
特に周りのお客さんは驚いた様子もなく、何事もなかったかのように食事を続けています。
なんの音かしらと思っていると、一緒にいた中国人が教えてくれました。
このレストランでは使用する食器は、毎度透明なラッピングをされ、レストランに納品されるようです。
ラップされた食器がテーブルに運ばれ、お客さん自ら勢いよく『パン』と箸を刺して穴を開け、ラップを破き食器を取り出します。
お茶でよく洗い、テーブルにあるボールにお茶を移します。
これにて食器を信用して食事を楽しむことができます。
こちらのテーブルにもいよいよラップされた食器が運ばれてきました。
初体験でしたが、おっかなびっくり、箸でラップに穴を開けました。
あまり強いと箸が折れても困るなと遠慮したせいか、乾いた『パン』ではなく、湿った『パン』になりました。
一人一回のことなので、次回はなんとか乾いた『パン』で雪辱を果たしたいと思いつつ、これは乾いた『パン』ゲームではなく、
レストランでの食事であることを忘れさせる経験でした。
食事で悔しい思いをするのはなかなか日本でないことですが、こんなことを何回か経験すると日本のレストランでも
食器が大丈夫かなと、配膳された食器を思わず見つめていることがあります。
信用できる食器になるプロセス