手動でも信頼性のおける精度での測定が現場で高い評価を得ています。
自動エッジ認識機能、十字線、平行線を利用した角度、幅測定などの用途に応じた多様なチャートを搭載し、φ0.5~16㎜工具径、240mm以上のロングドリルの測定も可能です。簡単な操作で測定から測定レポートの出力までをご紹介。
今回は工具測定経験ゼロの当社総務部社員にPG-1000の測定を体験してもらいました。
●Euro-techの簡単測定方法紹介
構成は下記写真のように、左から、機械本体、モニター、PCとなります。
【準備】
PCの電源を投入し、PG-1000測定を起動します。
すると、PC画面上にカメラの倍率を最小倍率(0.58)へセットするようメッセージが表示されますので、倍率調整のつまみを最小倍率の0.58にセットしOKをクリックします。
次に最大倍率の7倍に倍率をセットするようメッセージが表示されますので、同じ要領で倍率調整のつまみを最大倍率の7にセットしOKをクリックします。
測定したい工具を治具に設置し、LEDランプを点灯させます。
LEDランプ(写真:右)は、つまみで光量を調整することが可能です。
液晶モニターを見ながらカメラの焦点、工具のセット位置を調節します。
焦点調整、縦軸調整(Y)、横軸調整(x)は、各レバーで調整します。
この時、カメラ倍率を最小の0.58倍に設定すると調整しやすくなります。
焦点調整 縦軸調整 横軸調整
工具のセットが完了したら、液晶モニターを見ながらA軸スケール表示が0になるように旋回軸を回転させ調整します。
少しコツが必要ですが、それほど難しくはありません。
A軸のセットが完了したら、X、Y、Z横の□ボタンをクリックし、それぞれ0セットします。
実際の測定画面の様子
調整前
調整後(倍率調整含む)
これで、原点セットまでが完了しましたので実際の測定に入ります。
【ドリルファン角度測定】
測定項目
(1)、測定リストに追加
(2)の順にクリックします。
次に
(3)のようにマウスで測定点を5ヶ所指定すると測定結果(130.76度)が表示されます。
【外径の測定】
測定点の指定個所が異なるだけで、要領はドリルファン角度測定と同じです。
測定項目、測定リストの順にクリックします。
マウスで2ヶ所指定することにより、簡単に外径が図れます。
【先端角度を測定】
旋回軸を回転させ、A軸スケール表示を90度に調整します。
あとは、ドリルファン角度測定同様に測定項目、測定リストに追加の順にクリックしマウスで測定点を5ヶ所指定すると測定結果(118.85度)が表示されます。
【測定レポート作成】
PG-1000では、測定レポートをPDF形式で簡単出力することができます。
測定項目保存
(1)、測定項目名前入力
(2)、レポート出力
(3)の順番でクリックすると測定レポートが自動作成されます。