■商品情報
ハミュール社 CO2冷却の凍結工具でタービンブレードを高パフォーマンス加工
タービンブレード専用欧州大手発電メーカーとの共同で開発された冷却システムです。比類なき強力な冷却により、これまで到達できなかった工具寿命と加工速度を実現し、ブレードターンミーリング加工において絶大な効果をもたらします。チタン材ブレードにおいては5倍の工具寿命の改善が報告されています。
動画で切削工具を凍結しながら加工する様子をご確認いただけます。
VIDEO
映像は1分7秒
■新商品情報
印刷はんだ検査機 ~ アンリツ産機システム KLS5421Aのご紹介 ~
アンリツ産機システム社製3次元印刷はんだ検査機はより確実に簡単に印刷はんだ検査をします。
1.レーザー測定だから高感度な3次元測定が実現できます
独自の「マルチ・アングル(MA)センサ」により優れた高さ情報の測定が可能です。
また、測定にはカメラを使用しておらず、死角が生じない為、影による測定への悪影響はありません。
2.レジスト透過のパット基準測定が可能
MAセンサはレジストを透過し、カメラ方式には無いレジスト下のパット・パターン表面を捉えるパット基準測定(オプション)も可能です。
レジスト基準より更に正確に印刷はんだの3次元測定が可能となります。
3.はじめての方でも簡単に使えるツール群
検査データは、マスクガーバからの作成で約5分、3次元測定に必要な基準面は検査機が自動設定。
すぐに測定することができます。
他にも測定した結果は視覚的にわかりやすいツールを多数ご用意しております。
例えば「分布表示」機能では、測定値を色に置き換え、印刷はんだの傾向を観察・分析することができます。
アンリツ産機システム New印刷はんだ検査機KLS5421Aは1月の「エレクトロテストジャパン展」で初出展致します。この他にも更にパワーアップした本設備をぜひ間近でご覧になってください。
展示会名 : 「エレクトロテストジャパン展」
期間 : 2013年1月16日(水)~18日(金) 午前10時~午後6時(最終日のみ午後5時まで)
会場 : 東京ビッグサイト
ブース場所 : 東4ホール 56-11
■OGP耳寄り情報
Measure Mind上位バージョン新機能 「リストの編集」機能
従来のリストは測定状況を閲覧するだけのものでしたが、新バージョンにおいては編集機能が加わりました。図面値や公差はもちろん、測定結果のアウトプット設定など様々な編集が可能です。
例えば測定プログラム作成中に図面値の入力忘れがあった場合など、従来のように該当ステップを逐一呼び出し編集する必要はなく、リスト画面上でまとめて編集をすることが可能です。
「リスト編集」機能 ソフトウェア対応バージョン:「Measure Mind 3D」 ver.14~
新しくなった「Measure Mind 3D」は、これ以外にも様々な付加機能を搭載しています。
その他の機能は次号以降で順次ご紹介して参ります。
ご興味のある方・より詳しいご説明をご希望の方はどうぞお気軽にお問い合わせください。
■展示会情報
2012年12月5日(水)~7日(金) YKT名古屋内覧会レポート
12月5日から7日にかけて、当社名古屋支店内覧会を開催しました。展示機のうち特にレーザープラス社製 ダイヤモンド工具仕上げレーザー加工機レイカッターが注目を集めました。これまでは放電、研磨で加工されていたダイヤモンド工具の加工において、レーザーが新しい加工技術として市場で認知され始めていることを実感します。
「今後、結晶が大きい多結晶のPCD、CVD、単結晶のMCDと放電、研磨が苦手とするハイエンドな分野においては不可欠な加工方法となっていくだろう」という印象深いコメントを頂きました。
~ 丸穴を六角に加工 ~ 回転ブローチ加工とは
六角レンチを使い、部品を回したい状況は、機械現場でも日常生活でも頻繁に出て来ます。オス型の六角形状は外形加工となるので、ポリゴン加工などにより、比較的簡単に加工が出来ます。しかしながらメス形状の六角形状は意外と面倒です。
一般的にはプレス加工が多いのでしょうが、自動盤で部品加工の一工程として内径ブローチ加工が出来れば、工程の集約にも繋がります。
ここに自動盤加工用に開発された回転ブローチ加工の原理を紹介します。
加工工程(下記スケッチ参照)
1) 被削材(製品)に加工したい六角の対辺より僅かに大きい穴加工をする。六角の対角より小さな穴径です。
2) 右側のタレット刃物台に装備された六角形のブローチ工具を被削材内径にプレスするように押し込みます。 ・・・
スケッチ A)
しかしこれでは工具と被削材が全面当たりとなり、押し込むため、かなりの力が必要となります。
更には主軸ベアリングに大きな負担を強いることになり、特に難削材には不向きな加工方法と言えます。
3) そこでドイツ・インデックス社ではブローチ工具を主軸に対し、若干(1.0度)傾け、工具に片側1.5度の逃しを付けました。
この傾きにより、工具と被削材(製品)に点当りが生まれます。
さらに主軸(製品側)と工具を同期回転させることにより、点当りが徐々に全周に及ぶ事になります。
点当りですから、小さな力で加工を進めることが出来ます。 ・・・
スケッチ B)
ステンレス鋼のような難削材の加工にも採用出来るようになりました。
*この原理を理解し易くする為に、次の事をやってみてください。
1) 同じ位の大きさのコップ(またはお椀)の開口部を互いに合わせます。
2) 片方を僅かに傾けます。するとコップ同士一点でしか接触しなくなります。
3) 両方のコップを同じ方向に回転させてください。接触面が徐々に移ります。
ブローチ工具の回転はフリーにしておき、通常は材料に接触した時点で、材料の回転が伝わり、ブローチ工具は回転を始めます。
よって工具に回転を与える為の、駆動源は不要です。無論、同調回転を積極的に与えることもあります。
この自動盤に於ける回転ブローチ加工は永年ドイツ・インデックス社の特許でしたが、今はだれでも採用が可能です。
インデックス社は下記で紹介しておりますので、興味が御座いましたらご覧くださいませ。
http://www.ykt.co.jp/products/index/index.shtml
また参考にブローチホルダーのサンプルを添付致しました。
写真はブローチ加工で内径を六角にしたサンプルです。
この加工原理により、六角のみならず自由な形状の内径、外形加工が可能となります。
余談:
内径を六角にする目的は、回転を伝えることですから、形状上重要なポイントは六角が、オスメスしっかりと引っかかることです。よって辺の部分の形状は重要ではありません。
外径ブローチ加工の用途は、セレーション加工が主です。相手(メス側)は無論、回転ブローチ加工により、内径セレーションを加工します。加工原理、工具、ホルダーの原理は全て同じです。