■新商品情報
卓上型CNC4軸ドリル自動再研磨機XPS-16の販売を開始~ 社内のドリル再研磨はこれ1台で完結 ~
この度、当社はアメリカのダレックス社と同社製CNC機の独占販売契約を締結いたしました。日本だけでなく、日系企業が多く進出する東南アジアへの販売に力を入れていきます。ダレックス機XPS-16は簡単段取りで超硬のドリルポイント、シンニングの再研磨と刃先ホーニングを約1~2分で自動加工します。CNC4軸を搭載することで汎用性に優れ、円すい、フォーファセット(平面二段)のポイント形状、R型、X型、シンニングなどの様々なドリル形状に対応します。ご使用のドリルを社内で手軽に再研磨したいお客様への普及が期待されます。
7月4~6日からポートメッセ名古屋で開催される難加工技術展&表面改質展2012で実機を本邦初公開します。
ご来場をお待ちしています。
■注目商品
高い精度と優れた生産性を併せ持つボンドディスペンサーCPD-1000
業界トップクラスの生産能力!!
ボンドディスペンサー (株)鈴木 CPD-1000を紹介いたします。
多様な生産条件に対し安定した接着剤塗布が可能なCPD-1000は、塗布タクト0.07sec/shotを実現しており、業界トップクラスです。
プリディペンスプレートもしくはテープ上(オプション)に塗布した塗布形状を画像処理カメラで検出し、実生産でも常に安定した接着剤塗布を行う、塗布形状検出機能などがあり、多様に対応する充実設備です。
1. 3ヘッドの採用
3種類の異なったノズル(S、M、L)を同時に装着できる3ヘッド方式を採用し、多様な生産に対応します。また、ノズル、シリンジはワンタッチで着脱可能なため、段取り替えを迅速に行うことが出来ます。2ヘッド/1ヘッドの選択も可能です。
2. 糸引き防止機能
安定生産を可能にする従来の糸引き防止機能に加え、高速生産時でも糸引きの発生を低減させる新開発の糸引き防止機能を標準装備。異なる性質の接着剤に対し、より安定した高速塗布を実現します。
3. 大型基板対応
Dサイズまで対応します。50×50~460×360mm t=0.3~4.0mm
さらに大型基板ご希望のお客様にはmax800×510mm基板対応のCPD-2000もラインナップしています。
4. 線引き機能にも対応します。(オプション)
アンダーフィル・表面部分コーティングなどの用途の場合もご相談ください。
■製品ニュース
エタロンニュース門型マシニングセンタの精度向上はエタロンの空間補正から始まる
米国オハイオのProspectMold社は航空機並びに自動車用大型部品、金型、治具等を生産するため、Haidenhein社製iTCN530(オプションKinematicsComp)コントローラ搭載Fooke社製門型5軸マシニングセンタEndura 905LINEAR を導入しました。エタロン社製空間補正システムで高まる精度要求に応える試験を実施しました。
一軸一直線のピッチ補正の問題点:
レーザー干渉計を用いる通常の一軸一直線のピッチ測定では空間的動作においては誤差が大きく現れます。つまり、誤差因子として重要なローリング、ピッチ、ヨーイングは補正しきれていないため、今日の一般的な工作機械の製造方法では空間誤差への対応が困難です。
エタロン空間補正とは:
エタロン社製空間補正システム・レーザートレーサは自動追従、短時間で直線軸の位置決め、垂直方向真直度、水平方向真直度、ローリング、ヨーイング、ピッチのすべての誤差の測定が可能です。直線3軸、各軸に6自由度、3つの直角度が加味され合計21要素誤差を測定に対応しています。
エタロン空間補正の効果:
エタロン社製レーザートレーサを異なる8ヵ所に設置し、6時間でおよそ4000点を測定しました。ProspectMold社の空調制御された工場内の温度変化は2日間を通じて2℃未満と良好な環境条件でした。空間補正により、門型マシニングセンタの22.5m3の全空間の誤差は100μm以下に抑制されました。空間補正の効果を確認するために補正あり、なしの状態で測定をしました。空間補正により精度は平均69%向上し、航空機及び自動車産業の厳しい要求精度を上回る成果を上げたのです。
■製品ニュース
プラティットニュースタップ用ホロカソード方式TiNをプラティットで置き換えへ
タップ用には平滑性に優れるPVDホロカソード方式TiNが長年利用され続けています。プラティットのアークコーティング炉がホロカソード方式TiNと比較し興味深い結果を残しました。どちらの結果もコーティング後の後処理はしていません。
■製品ニュース
ロロマティックニュースロロマティック社製汎用工具研削盤で盛り上げタップを加工する事例
ロロマティック社製汎用工具研削盤で盛り上げタップを加工する事例をご紹介します。サイクルタイムはワンクランプ全加工でワーク着脱時間を含みます
■製品ニュース
OGP耳寄り情報Measure Mind 3D 上位バージョン新機能「アドバンスセントロイド」
OGP社製自動測定機Smart Scopeの専用ソフトウェア「Measure Mind」は、機能の拡充や操作しやすいレイアウトへの改善など、お使いの皆様のご要望を受けて常に進化を続けています。
今回は、バージョンアップに伴って新たに追加された測定機能のうち、特に反響の大きかった
「アドバンスセントロイド」という機能をご紹介します。
1. 「セントロイド」機能
「セントロイド」は「アドバンスセントロイド」の前身であり、指定した形状の周長や重心などを測定することができる機能です。
ターゲットエリアにおいて、色調を見分けることで形状を指定することができます。
(1)この形状の重心や面積を測定する
(2)明るい色調を測定するように指示すれば・・・
(3)測定完了!
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2. 「アドバンスセントロイド」への進化
「アドバンスセントロイド」は、「セントロイド」をバージョンアップさせた上位機能であり、形状を指定する際に、より詳細な設定を行うことができるようになりました。
2-1. 色の識別条件がより詳細に
まずは色の識別条件をより細かく設定できるようになった点があります。
従来の「セントロイド」は明るい部分もしくは暗い部分どちらを測定するかの2択でしたが、下図のよう測定したい色調をピンポイントで狙えるようになりました。
黒の部分、灰色の部分、白い部分・・・
様々な色が混在する形状の測定を行う。
(1)進化したしきい値の設定を使い、黒い部分だけを測定するよう指定する。
(今回の例では、しきい値を16から37の範囲に設定)
(2)測定完了!
(3)同様に、白い部分だけを測定するよう指定する。
(しきい値を100から205の範囲に設定)
(4)測定完了!
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2-2. 複数の形状の中から、目的の形状のみを測定可能
更に、下図のようにターゲットエリア内に複数形状が入っている場合でも、角度や形状等の諸条件を指定することにより、目的の形状のみを的確に測定することができるようになりました。
(一例)
(1)角度が0°の方向にある形状を狙って測定するように指示した場合
(2)角度が90°の方向にある形状を狙って測定するように指示した場合
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「アドバンスセントロイド」機能ソフトウェア対応バージョン:「Measure Mind 3D」 ver.
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「アドバンスセントロイド」内での条件は登録ができますので、以降、同一形状の製品を複数個測定する際などにも同じ条件での測定を再現することができます。
新しくなった「Measure Mind 3D」は、これ以外にも様々な付加機能を搭載しています。
その他の機能は次号以降で順次ご紹介して参ります。
ご興味のある方・より詳しいご説明をご希望の方はどうぞお気軽にお問合せ下さい。
■展示会情報
JIMTOF2012特集ロロマティック機なら砥石自動交換でも高精度
今月はJIMTOFで本邦初公開ロロマティック社製GrindSmart®628XWを取り上げます。ベストセラー汎用工具研削盤GrindSmart®628シリーズに砥石自動交換機能を搭載させました。砥石4枚まで対応した砥石アダプタを最高6式の搭載が可能であり、垂直インデックス式構造にすることでコンパクトな設計になっています。
1. 機械のダウンタイムを抑制は徹底した機外段取りで
砥石自動交換システムに利用される全ての砥石アダプタの砥石研削点を正確に機外で測定します。さらに各砥石アダプタ用のクーラントノズル方向の調整も機外で実施します。
2. 砥石アダプタの着脱誤差の抑制が製品を安定させる
砥石アダプタの交換には必ず誤差が発生し、工具の加工誤差の要因になります。砥石交換の機械的な誤差を抑制することが、工具品質の安定をもたらすことになります。ロロマティック社製砥石自動交換は再現性に優れる独自の端面基準の2面拘束の砥石アダプタを採用し、着脱後の砥石振れ精度は2μm以下を保証します。機外で測定した砥石の研削点を機上で再現することが工具品質の安定化をもたらします。
■展示会情報
2012年7月4日(水)~6日(金)
表面改質展2012に出展
期間 : 2012年7月4日(水)~6日(金)10:00~17:00
会場 : ポートメッセなごや(ブースNO.H-60)
PVDアークコーティング炉プラティットのコーティングサンプル、マグネットフィニッシュ処理サンプルを展示します。実機展示はダレックス社製ドリル再研磨機を本邦初公開します。ご来場を心よりお待ち申し上げております。
外国人に言ってはいけないジョーク
昨今は海外の企業と何らかのコンタクトを持つ日本企業が増えている。 YKT(株)の様に、海外取引がもうすぐ90年にもなる会社もある。
私どもは特にドイツ人と仕事上交流を続けてきた。ドイツ人があまり好まない日本食もある程度は、知っているつもりである、いや、であったと言うべきか。
そして楽しいお食事タイムにはジョークの一つも飛ばしてみたいものだ。
しかしどうしてもいまだに自分が後悔をし、彼(シュミットさん)には申し訳ないことをしたと思っていることがあり、それをこの機会に白状することで、自分が長年背負って来た後悔の念の軽減を図ろうとの魂胆である。ここでその懺悔をしたい。
もう15年も前のこと、ドイツ大手工作機械メーカーの日本営業担当であるシュミットさんは30代のベテラン営業マン。日本には幾度も来ている。
ある日彼と夕食をとりに新宿の居酒屋に入った。
ドイツ語だけのメニューが多いドイツでのレストランと違い、日本ではメニューに写真と価格が載っており、大変便利。
ドイツでは我々日本人には大変不便。
さてシュミットさんの選択は焼きそば。私はオムライスを注文。
しばらくして二人には温かい食事が運ばれてきた。
店員さんが焼きそばの上に鰹節をパラパラとかけた。
薄板状の鰹節はメラメラと動き出した。
シュミットさん 「なにこれ?」
私 「あー、まだ元気に動いている。」
突然ガタと音を立ててシュミットさん、椅子ごと後ろにさがった。店員さんも周りのお客さんも驚いて彼を見た。
しまった!手遅れ。鰹節が活きている訳がないではないか。
しかしこれは我々日本人の理解。この日本独自の素晴らしい調味料について説明をし、ジョークだったことを説明しても、ついに彼は焼きそばに箸をつけようとはしなかった。私のオムライスと交換して食事を終えた。
この鰹節事件が仕事に差し支えることは無論なかったが、自分の軽率なジョークに長い間悩まされた。
特にドイツ人は生ものが嫌いだ。最近はお刺身なども食べるようではあるが。皆様、くれぐれもご用心を。
「シュミットさん、御免なさい!」
s.m.